脳梗塞マヒを改善する「CD34陽性細胞再生治療」の治験開始
「CD34陽性細胞再生治療」の効果は?(イラスト/いかわ やすとし)
脳梗塞は脳血管に血栓などが詰まって血流が滞り、神経細胞が障害される。年間6万人強が脳梗塞で死亡し、半身マヒなど後遺症が残るケースも多い。発症後、6か月が経過しても運動機能障害が残る人を対象に、自分の血液から採取したCD34陽性細胞を使った、再生治療の医師主導治験が始まった。CD34陽性細胞とは細胞表面糖タンパクのことで、これが発現している細胞は、あらゆる血管細胞や内皮細胞に分化できる能力を持つ。CD34陽性細胞による再生治療について、神戸市立医療センター中央市民病院主席副院長で、脳神経外科の坂井信幸部長に聞く。
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