データ改ざん問題で神戸製鋼が会見(全文4完)原発の調査、最大限の努力を
神戸製鋼のアルミや銅製品などのデータ改ざん問題について、同社は10日午後5時から記者会見を行い、不正の原因や再発防止策などを説明した。 ※一部、判別できない箇所がございますことをご了承ください。
生データがないものについて、調査は進められないのか
東洋経済新報社:すいません、東洋経済の〓オカダ 01:35:21〓です。先ほど社長が、元の、現物の生データがないものについてはそういった改竄があったのか、あるいは品質が大丈夫なのかどうかの確認が困難だというお話があったのですが、それはそうなるともう調査はそれ以上進まない、進められないということになるんでしょうか。 山本:現物のデータが1つの大きな物証、証左になりますので、それが残ってる前提で不適切な行為の実態をこれまで評価、解析してきたわけですけれども、そのものがなければこれはもちろん調査はそこで、それ以上の調査はできなくなりますが、その、今までこれまで弊社で進めてきた自主点検では、そういったやり方を進めてきたんですけれども、そのやり方自体、あるいは自主点検自体が本当にどうだったかと。それからさらに弊社の中で行った自主点検で捉えきれないような不適切な行為がもしあれば、それは追加で調査していく。その辺りが外部の調査委員会でまさに今、調査が進められているという状況でございます。 東洋経済新報社:例えば原子力発電所とか、きのうも規制委員会と事業者の会合の中で、どこまでさかのぼれるかということで、3年以上前のものは難しいだろうみたいな話もあったんですけど、そうなると結局、安全が確認できないままプラントが運転し続けられるということにもなりかねないかと思うんですけど、そういったことに関しては神戸製鋼さんとしてはいかんともしがいと、そういうことなんでしょうか。 山本:現時点で原子力発電所のほうに納入している弊社の製品のサプライチェーン、これはきっちり今、追っていっている状況でございます。すでに公表はされておりますけども、現時点では東京電力さまの1件、それから日本原電さまの1件以外は不適切な行為が行われた製品が納入されたという事実は確認されておりません。ただ、そのサプライチェーンでどういったところに弊社の製品が使われているか、その製品の品質管理がきっちり行われてるかに関しましてはまさに今、監査といいますか電力会社さまからの要請などに応じて最大限に協力をしているという状況でご理解いただきたいと、そのように思います。 東洋経済新報社:ただ、そのサプライチェーンをトレースしても、もう設置されちゃって運転されちゃってるものについては、これは神戸製鋼さんとして何かできるんでしょうか。 山本:そこは弊社単独で、使われているかどうかを確認することは非常に困難だと思われますので、電力会社さま、あるいは重工会社さまと一緒になって最大限の努力をしていくということでございます。 司会:ほかにございますでしょうか。はい、後ろの方。