センバツ高校野球 国学院久我山 初勝利で8強入り期待 学生コーチ「気持ちの強さある」 /東京
第94回選抜高校野球大会で国学院久我山(杉並区)がセンバツ初勝利を決めたことについて、チームの関係者からは25日の2回戦(高知戦)でのさらなる勝利と目標とする8強入りに期待する声が聞かれた。 同校野球部OBでチームの学生コーチを務める中沢直之さん(20)は22日、アルプススタンドから選手たちを見守った。今回の勝因について「前半は緊張が見られたが、気持ちの切り替えや改善が見られた」と分析した。 中沢さんは同校野球部が2019年に夏の甲子園で初勝利を挙げた際の主将。「今のチームは練習でも一丸となって目標を達成しようと、お互いに声を掛け合ったり、鼓舞し合ったりしてきた。私が現役だった時以上に、素直さや丁寧さ、『勝ちたい』という個々の気持ちの強さがある」と話す。 次戦については「試合相手がどうこうではなく、自分たちの野球のスタイルを大切にして、今まで蓄えた実力を出し切って戦ってくれれば」と願った。 ◇保護者も祝福 また、鈴木航生内野手(3年)の父で野球部保護者会長の洋一郎さん(42)も、母麻友美さん(44)と共に2回戦進出を喜んだ。洋一郎さんは「22日の試合では、妻も夢の舞台に息子が立っている姿を見ることができて涙を流して喜んでいた」と感慨深そうに語り、次の試合について「打撃陣の主力が普段通りの(得点につながる)1本、2本を出してくれれば良いリズムになってくるのではないか」と期待した。【小林遥】 〔多摩版〕