CS 3位チームの”下克上”はあり?
プロ野球、レギュラーシーズンもいよいよ終盤。セリーグは、優勝の巨人、阪神に続き、広島が初のクライマックスシリーズ(以下、CS)進出を決めています。パリーグは、楽天が初のリーグ優勝を決め、2度目のCS進出を決めていますが、最後のイスをめぐっては最後の最後まで熱戦が繰り広げられそうです。この日本シリーズ進出を決めるCS。3位チームまで出場の権利があるため、勝率5割を切るチームが出場することもあります。さらに勝ち抜けば、日本シリーズに出場し、当然、日本一になることができるため、「レギュラーシーズンで負け越したチームが日本一になれる」ことについて、たびたび議論となってきました。今シーズンは広島が10月1日の時点で勝率5割を切っており、その価値について疑問の声もあるようです。
クライマックスシリーズとは
CSは、日本シリーズ出場を賭けて戦うトーナメント(2ステージ制/ステップラダー方式)で、パリーグのプレーオフ制度の後を引き継ぎ、2007年からセパ両リーグで導入されました。レギュラーシーズンの3位以上の3チームが出場します。ステップダラー方式とは、不公平なトーナメントであり、CSで言えば、リーグ優勝チームにアドバンテージを設けられています。 ・「ファーストステージ」は2位と3位チームが出場し、3試合制で戦い2勝したチームが勝ち抜け。 ・「ファイナルシリーズ」は1位チームとファーストステージ勝者が6試合制で戦い、4勝チームが勝ち抜け。リーグ優勝のチームには無条件で1勝のアドバンテージが与えられます。
過去の“下克上”日本一
過去には、2010年にロッテが3位からCSを制し日本シリーズに出場、日本一に。このときのレギュラーシーズンの成績は75勝67敗2分(勝率.528)で首位とのゲーム差は2.5でした。 セリーグでは2007年に中日が2位からCSを制して日本シリーズ出場、日本一になっています。レギュラーシーズンの成績は78勝64敗2分(勝率.549)で首位とのゲーム差は1.5でした。 また、2009年のセリーグでは、ヤクルトが勝率5割未満(勝率.497、首位とのゲーム差22)でCSに出場していますが、そのときは、ファーストステージ(1勝2敗)で敗れています。