【MLB】エンゼルス・トラウト センターを離れることに前向きな姿勢を示す 外野両翼もしくはDHに転向か
日本時間9月17日、今季2度にわたって左ひざの手術を受けたマイク・トラウト(エンゼルス)がメディアの取材に応じ、患部の状態が良くなっていること、そして健康を維持してプレーするために外野両翼やDHでプレーする可能性があることに言及した。これまではエンゼルスの正中堅手としてプレーすることにこだわりを見せていたトラウトだが、すでに33歳。年齢的にも近年の故障歴を考えてもシーズンを通してセンターを守り続けることは難しくなりつつあり、自身のコンバートについて柔軟な考えを持ち始めているようだ。 マイク・トラウトが今季メジャー一番乗りで10号アーチを放つ 現在33歳のトラウトはMVP3度、オールスター・ゲーム選出11度の実績を誇るスーパースター。今季はメジャー一番乗りで10本塁打を放ったが、4月下旬に左ひざ半月板を断裂して手術を受けた。7月下旬にマイナーでのリハビリ出場を開始したものの、その初戦で左ひざの違和感を訴えて途中交代。結局、33歳の誕生日に今季2度目の手術を受けることになった。トラウトによると、現在はバットを振ったり、アジリティのドリルを行ったりできる状態まで回復しており、通常通りのオフシーズンを過ごせる見込みだという。 そして、トラウトは正中堅手としてプレーすることよりも、健康にプレーすることを優先する姿勢を示している。トラウトが規定打席をクリアしたのは短縮シーズンの2020年が最後。2022年こそ119試合に出場して40本塁打を放ったが、2021年は36試合、2023年は82試合、そして今季は自己最少の29試合にか出場できなかった。エンゼルスとの大型契約は2030年まで残っており、健康を維持して少しでもチームに貢献するために、センターからのコンバートについて話し合うことに前向きな姿勢を見せている。 トラウトは「オフシーズンのあいだに、間違いなく話し合いがあるだろう」とコメント。「それが現実だ。契約はまだ長期間残っているし、契約を結んだ時点で、いずれはセンターを離れることになると思っていた。来季すぐにコンバートになるかどうかはわからない。でも話し合いをすることになるだろう」と語った。トラウトはDHで出場することの難しさを過去に語っていたこともあり、DHでの通算打率は.214に過ぎない。しかし、「あらゆる選択肢があると思う。僕の目標は毎日プレーすること」と球団がDHでの出場を求めるのであれば、それに応じるつもりもあるようだ。 ロン・ワシントン監督は、トラウトが健康を維持することさえできれば、まだ一線級のプレーヤーとして活躍できると信じている。「トラウトはトラウトだ。健康を維持できれば、実力を証明してくれるだろう。あれほど真摯にひたむきに野球に取り組む選手は見たことがないし、それがMVPを3度も受賞できた理由だ。ほかの選手ができないようなことを今でもできるはずだ」と主砲の復活に期待を寄せた。