木谷オーナー(左)の顔に黒スプレーを噴射するEVIL

　新日本プロレス9日の大阪城ホール大会で、「ハウス・オブ・トーチャー（H．O．T）」のEVILがIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリー（38＝AEW）に敗れ、ベルト奪取に失敗した。 【写真】有刺鉄線バッドを持ち出すモクスリー 　ランバージャックデスマッチのはずが、両軍セコンドが入り乱れる大乱戦に。悪の限りを尽くして王者を追い詰めたEVILだったが、最後はリング下から有刺鉄線バットを持ち出したモクスリーに殴打されると、デスライダーで沈められた。 　その一方で試合開始前には大きな事件を起こした。リングサイドで観戦していた木谷高明オーナーを入場時に捕らえると、何と顔面に黒スプレーを噴射する大暴挙だ。 　木谷オーナーは4日に、棚橋弘至社長の就任半年会見に出席。会社として指針の一つとして「反則・乱入の阻止」を表明すると、H．O．Tをメイン戦線から外すという強硬手段も示唆していた。 〝因縁〟の相手に制裁を加えた自称最高権力者は「木谷！　テメー、コノヤロー！　テメーは二度と口出しするんじゃねえぞ！　いいかオイ、この会社は俺の会社なんだよバカヤロー！　テメーみたいなヤツはとっとと消え失せろ！　帰れ、帰れ！」とマイクアピール。場内の一部から「帰れ」コールが起きる中、木谷オーナーは肩を借りて退場していった…。