【独自解説】新型コロナは「5類になっても“ただの風邪”ではない」脱水症状で命のリスクも…共通点多い『熱中症』との見分け方とは?死者数はインフルの20倍超、知っておきたいコロナの怖さと対策法
新型コロナ感染者数が増加傾向にある中、懸念されるのが医療逼迫です。流行中のオミクロン株の変異株『KP.3』は、感染力が高いため要注意。ただ、暑い時期のマスク着用には『熱中症』のリスクも。初期症状が似ているコロナと熱中症の見分け方は?夏に適した感染予防は?『読売テレビ』古瀬朱理記者・横須賀ゆきの解説委員のダブル解説です。 【動画で見る】5類でも脅威変わらず 知っておきたいコロナの怖さ 猛暑×新たな変異株 新型コロナ感染者数増加、夏にふさわしい感染予防を
■「5類になっても“ただの風邪”ではない」後遺症・死者数から見るコロナの怖さ
まず、皆さんに知っておいていただきたいのが、『新型コロナは5類になっても“ただの風邪”ではない』ということです。
私が取材させていただいた大阪大学・忽那賢志教授は、「年に何度も流行し重症者を多く出す感染症は、コロナ以外にない」と指摘しています。「ワクチンの未接種や、前回から時間が経っている人が感染した場合、重症化することもある」ということです。
また、新型コロナの後遺症には、『味覚・嗅覚障害』『集中力の低下』『脱毛』などが挙げられます。オミクロン株は「コロナ流行初期と比べて重症化しにくい」といわれていましたが、オミクロン株流行時に感染して後遺症が残っている人の8.5%が、「半年後も生活に深刻な支障が出た」と報告しています。
さらに、厚労省によると、インフルエンザの死者数が778人(2023年1月~11月)に対し、新型コロナの死者数は1万6043人(5類以降の2023年5月~11月)で、20倍を超えると報告されています。
■新たな変異株『KP.3』は「感染力が高い」 2024年も患者数は増加傾向
2024年も、2023年同様の懸念があります。感染者数は、全国的に9週連続で増加。オミクロン株の新たな変異株とされる『KP.3』が流行していて、このウイルスの特徴は「感染力が高いこと」です。
『大阪の新型コロナ患者数』についてのグラフを見ると、2024年7月8日~14日の1医療機関あたりの平均は9.65人と、感染拡大の入り口ともいわれるような数字となっています。グラフ上の青い線が2023年の患者数・赤い線が2024年の患者数なのですが、専門家は「2024年も2023年と同じように増加する傾向がある」と指摘。感染が広がっている今、感染者数の急増を防ぐことが重要だとされています。
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