「目の前に逆走車が」急ブレーキでよけた運転手 山陽道2人死傷事故
山口県防府市内の山陽道で11月28日夜、逆走した車が対向車と衝突し、双方の運転手2人が死傷する事故が起きた。県警は、20キロにわたり逆走していたとみて調べている。事故前に逆走車とすれ違った会社員男性(50)が朝日新聞の取材に「目の前に車が向かってきた」と語った。 【動画】あわや衝突…逆走車と対向、衝突寸前に回避=運転手提供 事故現場は、防府市佐野の佐波川サービスエリア(SA)東側1キロの地点。男性運転の車が逆走車に遭遇したのは、事故現場から離れた山口市内の国道だった。山陽小野田市の自宅に向かっていた。 片側2車線の自動車専用道路下り線に入り、追い越し車線を制限速度の70キロほどで走行した。ほどなくして、前方に白い光が差した。 男性は振り返る。「対向車のハイビームがまぶしいなと思った。その瞬間、目の前に車が向かってきた」 男性がガードレール越しの反対車線の車だと思っていた光は、逆走車のものだった。男性は急ブレーキをかけて逆走車を避けた。 男性の車のドライブレコーダーに記録された映像には、速度を緩めずに走り去る逆走車の様子が映っていた。 男性は「逆走車に気づくのが遅れたり、車線変更できなかったりと考えると、恐ろしかった」と話した。
朝日新聞社