NTT、自動運転車の実験拠点を開設 将来のサービス化目指す
NTTは15日、東京都内の同社敷地内に、自動運転車の実証実験拠点を立ち上げた。同社の通信技術を活用した遠隔監視システムによる運行を検証し、将来のサービス化につなげる。 車両はトヨタ自動車のミニバン「シエナ」をベースに、自動運転システム開発を手がける米新興企業メイ・モビリティーが開発する。15日には、運転手が乗車する「レベル2」相当の自動運転車で拠点内を時速約10キロで走行する試験を行った。高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムを限られた範囲で展開する「ローカル5G」などのNTTの技術を活用した遠隔監視システムを搭載しており、今後は無人の自動運転を目指す。 NTTは、2030年代に自動運転サービス全般で年間1000億の売り上げを目指すと公表している。23年にメイ社への約100億円の出資、24年10月にはトヨタとの協業をそれぞれ発表した。【秋丸生帆】