92歳仲代達矢、生涯現役宣言「まだ引退とはもうしません」舞台あいさつで元気はつらつ
俳優の仲代達矢が4日、東京・ポレポレ東中野でドキュメンタリー映画「いもうとの時間」(鎌田麗香監督)の舞台あいさつを行った。 1961年に起きた「名張毒ぶどう酒事件」で逮捕され、無実を訴える中、獄中死した元死刑囚の妹を追ったドキュメンタリー。ナレーションを担当した仲代は昨年12月に92歳になったばかり。「三が日はほとんど寝ておりました」とおどけて見せたが、背筋もピンと伸び、階段の登り降りも力強く、元気そのもの。 「92歳まで役者をやるなんてことは思っておりませんでしたが、まだ引退とはもうしません」ときっぱり。今年5、6月に石川・能登演劇堂で控える主演舞台「肝っ玉おっ母と子供たち」への意欲をみなぎらせた。 ナレーションに関しても「普通の声でいこうか、少し低音に下げた方がいいか、もしくはもう少し高い声でしゃべった方がこの作品に合うか、とは考えますね」といい、今回は「比較的低音で朗読しました」と細部へのこだわりを明かしていた。
報知新聞社