なにわ男子・大西流星「青春したな!って感じ」 同世代キャスト集結の恋愛映画で映画初主演
■共演の同世代キャストたちは「本当にクラスメートみたいな感覚」
――ご自身が演じる主人公の英二のキャラクターはどう捉えていらっしゃいましたか? 大西:原作や脚本を読みながら、英二自身、本当に人のことが大好きで、いろいろな人に関わっていって、たくさん吸収していく人物だなというのを感じました。恋に戸惑って、自分の気持ちに素直になれないというキャラクターなんですが、撮影中は、(酒井麻衣)監督と二人三脚で役と向き合ってキャラクター像を一から作り上げていきました。英二は恋をだんだん知っていくわけですけど、「こいつ、変なやつだな」というところからだんだん気になってくる…そういう気持ちの変化がすごく繊細なんです。恋を知らない人たちが恋をすると、こうやってだんだん恋だと気付いていくんだな…ということがすごくリアルに描かれていて、好きな人がいるなかで、友情も優先しなくちゃいけないという葛藤が英二の中であるので、そういうシーンは演じていてもすごく胸がキューっと締め付けられましたし、応援したくなりました。 ――そうした繊細な感情表現が求められる役どころで、お芝居としてやりがいもありつつ、難しさもあったのでは?と思うのですが…。 大西:そうですね。特に、小春(齊藤)とのシーンはいろいろなことを小春から英二が気づかせてもらうことが多いので、2人のシーンは感情の変化をつけれるように頑張りました。 ――本作では同年代の俳優さんたちと共演されていますが、現場の雰囲気はいかがでしたか? 大西:本当にクラスメートみたいな感覚で、現場はずっとハッピーな空気感でした。でもカメラが回るとみんなスイッチが入って、お芝居しやすい空間になるんですよね。待ち時間に人狼をやったり、SNS用でみんな一人ずつ携帯を持たせていただいたので、キャスト同士で写真を撮りあったり、おすすめのフィルターを教えあったりしていました(笑)。1ヵ月ちょっとの撮影でしたけど、本当に楽しくて、青春したな!って感じがしました。掛け合いやテンポ感もすごくよくて、リアルな学生のノリって感じがして好きでした。 ――初共演の方もいらしたと思いますが、役柄の親しい関係性はどのように作っていったんですか? 大西:最初はどうしても自分の役がどういうキャラクターかを探ることに必死だったので、初対面の時にはあまり皆さんとお話しできなかったんです。でもその時からガリさん(猪狩)は、役柄の太一としてもそうですけど、めちゃくちゃ周りを引っ張ってくれていました。だからこの現場は安心できるなと思えて…すごく頼りがいを感じました。ムードメーカーなんですけど、空気を読んでくれることも。大事なシーンの前は距離をとってくれるし、そういう気遣いができる人なんだなと知ることができました。僕より年下だったことはびっくりでしたけど…(笑)。しっかりしてるから、年上かと思っていたんです(笑)。 ――(笑)。共演シーンの多い窪塚さんの印象は? 大西:愛流が演じる直彦は、役柄的に英二よりも大人っぽくて、爽やかな感じがあるんです。もちろん愛流自身も爽やかなんですけど…すごく無邪気なんです。ロケバスですぐ寝ちゃったりするところがかわいいし、お弁当を休憩が終わる直前までゆっくり食べていて、休憩が終わるぞって知ったら口いっぱいに残りのごはんを含んで現場に行っちゃったりとか…(笑)。そういうところがかわいらしくて、みんなから“赤ちゃん”って言われてました。ガリさんや愛流との関係性もあってか、英二が直彦や太一と話すシーンは、より打ち解けているような、男子だけのノリがありましたね(笑)。