博多祇園山笠若手離れ懸念の中、同級生5人が同時に赤手拭に~小学生の時の夢が実現~
RKB毎日放送
博多祇園山笠は7月12日、追い山笠馴らしが行われ、いよいよ山笠ムードが高まってきました。各流で若手を統率し、実際に山笠を動かすのが赤手拭と書いて「あかてのごい」と呼ばれる男達です。 若手の山笠離れが懸念される中、今年は若い5人の同級生が同時に赤手拭を任され小学校の時の夢が実現しました。 【写真で見る】博多祇園山笠 ~小学生の時の夢が実現~ ■12日は追い山笠のリハーサルにあたる追い山笠馴らし 12日行われた追い山笠馴らし。本番の追い山笠のリハーサルにあたるだけに山笠を舁く男達の表情も引き締まります。その中でひときわ緊張した面持ちだったのが、男達をとりまとめる赤手拭です。 山笠を担ぐのはもちろん、担ぎを交代する人に声をかけたり、沿道の人に注意を呼びかけたりもします。 ■赤手拭は小学校の時からの憧れ 10日の夜、中洲流の山小屋で飾り山笠を前に話す男たちがいました。博多小学校・中学校の同級生5人組です。小学生の頃から山笠に参加してきた5人には、ずっと憧れていたものがありました。 西村笙さん 「子供山笠で6年生だったからつけることができた赤手拭なので、大人になって本当の赤手拭を5人でつけて未来の山笠に繋げれられるような人材になっていこうと話をしていました」 今年5人は、ついに念願が叶って赤手拭を任されます。 河野託巳さん 「本当に手拭いを受け取った時に実感しました。5人で1つじゃないですけど、1人のミスは5人のミス、協力してやっていこうと」 ■息子は赤手拭、父親は総務~中洲流を父子で支える~ 4人を山笠に誘い、リーダー的な役割を果たしてきたのは西村笙さんです。 西村笙さん 「0歳の時に父に担がれて出てましたね、生まれて生後2か月で山笠でました。何も知らんうちにオイサオイサしてましたね」 幼い頃から父親と一緒に山笠に参加してきた西村さんは東京の大学で4年間を過ごし、そのまま東京で就職することも選択肢でした。しかし今年、卒業にあわせて福岡に戻ってきました。 西村笙さん 「5人でずっとガキの頃からやってきて、1人も欠けずにここまできたんですよね、4人がいたから自分が福岡に帰ってこれたというのはあります」