博多祇園山笠若手離れ懸念の中、同級生5人が同時に赤手拭に~小学生の時の夢が実現~
父親の西村守也さん 「嬉しさ半分、まぁやはり就職ですからね。福岡に戻ってきたということは、また山笠をやるんだろうと思いましたけど」 西村さんの父、守也さんは今年、中洲流の総務を務めます。総務はいわば流の最高責任者。赤手拭よりもさらに重い役目です。 父親の西村守也さん 「(総務として)息子としてではなく若手として扱わないかんというのがあるんでですね、山笠の中に入ればいち若手になるんで」 ■初めて知る赤手拭の重み 初めて赤手拭として臨む今年の山笠。沿道で、中心となって山笠を動かしたと思えば、片付けも率先して行います。 みんなが一息つくなおらいでも、飲み物を運んだりと休む暇もありません。 西村笙さん 「責任感もあるし、バタバタする中で、自分がどれだけ成長できるか、気が配れるかそれが山笠だなと」 白石慶太さん 「バタバタしながらついていきながら声出して頑張っている感じです」 赤手拭の先輩からはこんな声をかけられました。 「お前たちが『楽しかった祇園山笠』と言ってた時代は終わりたい。俺たちはずっとこんな準備してお前たちに山笠をさせよったったい。痛感しなさい」 白石慶太さん 「痛感しました」 ■伝統を未来につなぐ若者達 同級生5人が同時に赤手拭になった一方で、同世代の若者の間では山笠離れも起きてます。 河野託巳さん 「大学卒業して県外へ出る人、仕事とか。高校卒業して出てる人とか。年々同級生の参加率も悪くなっているのが現状です。」 野口耀司さん 「自分たちが出続けることが大事かなと、自分たちの同級生もおじさんになったときに集まれたらいいかなと」 12日の追い山笠馴らしでも、中洲流は西村さんたち赤手拭の活躍もあって勇壮に街を駆け抜けました。 西村笙さん 「いよいよ山笠始まって、自分らでやっていくしかないなという気持ちですね」 「若い力の5人でやっていきたいですね」 伝統を未来へ。若者たちの熱い想いは15日の追い山笠に向かっています。
RKB毎日放送