安全性は? 「ライドシェア」に期待と不安 運転手不足の“切り札”となるか 【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
26日のギモンは、岸田首相が進めるデジタル行政改革で注目されている「ライドシェア 期待と不安」についてです。 まずは、街の人にタクシーがなかなかつかまらなくて困った経験がないか聞いてみました。 会社員(30代) 「アプリがなかった時代、雨の日につかまりづらいとか」 主婦(50代) 「母の通院で乗りました。全然つかまらないのでわざわざ駅のタクシー乗り場まで行って乗る感じ」
タクシー不足が深刻に感じられるときがあります。そうした状況を打開するために導入が検討されることになったのが「ライドシェア」です。 どういうものか見ていきます。ライドシェアとは「一般のドライバーが自家用車で、有料で客を運ぶ」ということです。今は禁止されていますが、これを解禁しようという動きが出てきています。 ◇タクシーより安くて早い? ◇安全性の不安 どう払拭?
■運転手 コロナ禍前と比べて2割以上減
まずは、タクシーの運転手不足がどれだけ深刻かを見ていきます。 全国ハイヤー・タクシー連合会によると、ドライバーの数は今年3月末の時点で23万1938人です(個人タクシーを除く)。コロナ禍前の2019年の29万1516人と比べると、2割以上減少しています。さらに、ドライバーの高齢化も言われていて、平均年齢は58.3歳。地域によっては60代、70代が一番多いというところもあります。しかもこの世代が退職していくと、さらに運転手さんが減ってしまいます。 都心では、特に人が集中する時間帯にタクシーがなかなかつかまらないと感じる人も多いと思います。一方、地方や観光地では、移動の手段として不足しています。
26日、都内のタクシー会社を取材しました。まず多くのタクシー会社で言われているのは、抱えているタクシーの台数に対して、運転手が足りないということです。常時、数台が稼働できない状態だということです。 取材した「葵交通」でも64台のタクシーがあります。26日、運転手が足りず稼働できなかったのが8台ありました。この営業所の1割を超えるタクシーは、運転手がいないから動かせない状況だったそうです。 「葵交通」では時短シフトを導入して女性の採用を増やすなど対策をとっていますが、やはり足りないそうです。