「オール地元産」 新米使った限定酒発売 味わいすっきり「鍋と」/兵庫・丹波篠山市
櫻酒造(兵庫県丹波篠山市井ノ上)が限定酒「丹波櫻 特別純米新米新酒」を発売した。米、水、人の全てが丹波篠山産の地酒。同酒造は、「採れたての新米を使ってすぐに仕込むので、フレッシュですっきりとした味わい。年末年始で家族が集まる時期に、ぜひ味わってほしい」と話している。 同市内で栽培した早生の酒米・五百万石を使用。今年の秋も気温が高く、温度管理に苦心しながらも、杜氏や蔵人の技術で仕上げた。柴田航工場長(44)は、「みんなでドキドキしながらの酒造りだった」と言い、「荒々しさもあるが、新米新酒ならではの出来です」とほほ笑む。 10月には大阪国税局の「清酒鑑評会燗酒用清酒の部」で看板商品の「櫻一文字」が2年連続で優秀賞を受賞。杜氏の藤木章文さん(54)は、「近年は気温が高く、扱いにくいコメになっている中での受賞はうれしい」と喜び、「鍋と合わせて熱燗で一杯やってほしい」と笑顔で話している。 720ミリリットルで1400円(税込み)。3600本のみの限定生産。アルコール度数は15度以上16度未満。同酒造併設の直売所や全国の量販店などで販売する。直売所は月―土曜の午前8時半―午後5時。
丹波新聞社