【断水したら】1日3Lの水で24時間過ごす「節水スキル」ペットボトルで節約シャワーも
災害による断水時に、大人1人が1日に必要な水の量は、飲料用と調理用だけで約3Lといわれています。3Lの水で24時間過ごすには、どのようなコツや方法があるのでしょうか? 今回は家庭で行う練習として、飲用・調理水と生活水を3Lの水で24時間まかなう方法を考えていきます。 【マンガを読む】1日3Lの水で過ごす節水ミッションに挑戦!トイレは1回流すだけで4Lも使うのに…1日3Lにおさえるなんてできるのか!? 国際災害レスキューナース・辻直美さんの書籍『防災クエスト ~家族みんなで防災ミッションを攻略しよう! ~』(小学館クリエイティブ)から、【1日3Lの水で24時間過ごす「節水スキル」】をお届けします。
「生活」用1Lと「飲食」用2Lに分けて使う節水に挑戦
普段、トイレの水を1回流すだけで約4Lもの水を使用しています。1日5回トイレに行ったら、20Lも水を使う計算に。だから災害用トイレが必要なんですね。 まずは、3Lの水を2つに分けて使いましょう。1Lは体を洗うなどの生活用水、2Lは飲料用や調理用の水です。 飲料用は、考えなしに飲んでいたらすぐ無くなってしまうので、ペットボトルのキャップに注いで飲んでください。その際、キャップに口をつけないのがポイントです。45分に1回キャップ1杯分の水を飲むと感染症のリスクを抑えられます。 ペットボトルのキャップにキリで小さい穴を開ければ節水シャワーが作れます。体をふくには500mlまでにし、汚れやすいところは最後にふきましょう。髪の毛はドライシャンプーを使ってください。 給水車は被災後すぐに来るわけではありません。地域や被災状況によって異なりますが、7~14日くらいかかると想定しておいた方がいいでしょう。 そして、この練習は失敗しても大丈夫です! 断水がどれだけ大変か経験することが大事ですよ。 「能登半島地震被災後の調査によると、断水による口腔ケアの実施不十分が体調不良や災害関連死につながることがわかりました。 水を必要とする口腔ケア以外の方法を試しておきましょう。唾液は口を潤す効果がありました。私は能登半島地震では歌を歌うことをすすめました。避難所で音楽を小さな音量で流しておくと、なんとなくみんなが歌い出すのです。 口を動かすことは口の老化も防ぎます。家族のテーマの歌を決めて、何かあったとき歌うというのもおすすめです」(国際災害レスキューナース・辻直美さん) 『防災クエスト ~家族みんなで防災ミッションを攻略しよう! ~』(小学館クリエイティブ)は、子どものいる家庭に最低限知っていてほしい防災の知識を、RPG(ロールプレイングゲーム)風のマンガで紹介しているので、ママだけではなくパパも子どもも、家族全員で防災に取り組むことができます。みんなで災害に備えておきましょう!