「血を変えたほうがいい」低迷する西武の監督人事はどうなる?高木豊氏が推す「西武以外の有力OB」とは
西武の低迷が止まらない。121試合を消化し38勝81敗(2分け)の借金43、首位のソフトバンクとは37ゲーム差(5日現在)をつけられるなど、壊滅的なシーズンとなっている。 【動画】先発の松本は清宮に先制3ランを浴び、がっくりとした表情 すでにCS進出も絶望的となり、渡辺久信GM兼任監督含め、体制の刷新が濃厚と見られる中、西武の今後に関しては球界内からも様々な考察の声が出ている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は9月5日に自身のYouTubeチャンネルに「西武渡辺監督代行辞任!内部昇格なら西口2軍監督が有力候補も外部招聘の可能性も?高木が考える今の西武に必要な人材について語る【プロ野球】」と題した動画を更新。西武の今後の体制について独自の見解を語っている。 高木氏はチーム低迷が止まらない中、一刻も早い体制刷新が必要としながら、GM兼任監督としてチームを見ている渡辺氏においては、フロントにとどまることも必要と見る。 理由としては「もう1回GM職で1回現場に戻ると何が必要で何が足りないか、よく分かったと思うんだよね」と今回の苦しい経験で現場目線の補強、再建が望めるとした。 その上で注目を集める次期監督候補には、一部で取りざたされている内部昇格よりも「外部から厳しい人間を呼んで監督を任せたほうがいい」「血を変えたほうがいい」として、大胆な刷新を求めた。 そんな中で高木氏が適任として名前をあげたのは「一番厳しい野球をできるのは宮本慎也だよ」とミスタースワローズの名前をあげた。 宮本氏といえば、PLから同志社大、プリンスホテルを経てヤクルトに入団。現役時代は野村克也氏の薫陶を受け、守備の名手としてヤクルト黄金時代を支えた。北京五輪では日本代表の主将も務めるなど、様々な経験を積んできたことで知られる。現役引退後はヤクルトでヘッドコーチも務めるなど、過去にも様々なチーム組閣時には名前があがる、球界有力OBとして知られる。 そんな宮本氏に関して高木氏も「監督としての勉強もしてると思う」と推す。 選手に対してはときに厳しい指摘の声もあるが、「今西武に必要なのは俺はそこだと思うよ」と厳しさを持って、再建に取り組める人物が求められているとした。 「個々を律していくという意味では宮本慎也」「(勝負に)厳しく向き合える人間たちを育てないと」と、急務とされる若手育成やチームの体質改善に最適な球界OBと見る。 ほかにも現在日本ハムを率いている新庄剛志監督が今季限りでチームを離れた場合や、侍ジャパン監督の井端弘和氏、DeNAの2軍監督も務めた仁志敏久氏の名前を挙げる場面も。 これら名前をあげた球界OBに関しては野球に関して理論的な取り組みができ、かつ厳しさを持って選手を育成できるとした。 近年の野球界においては若手育成のために対話型の監督が求められているという見方もあるが、ここまでチームが低迷したからには一定の規律を持って、厳しく選手にも接する監督が必要と同氏は訴えた。 低迷には毎年のように主力がFAで流出していることも関係しているとされる。様々な課題が浮かぶ中で球団フロントの判断はどのようになるのか。今後も西武はグラウンド外の水面下の動きが注目を集めそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]