「D&D」大塚寧々が明かす価値観――「『まぁいっか!』が大切だと思っています」
病院再建を期待された医者・紙子良(藤木直人)と、組織に忖度(そんたく)しないベテラン刑事・弓削文平(寺島進)が異色のバディを組み、難事件を解き明かしていくドラマ「D&D ~医者と刑事の捜査線~」(テレ東系)。それぞれの立場で事件に向き合う紙子と弓削が、どう事件解決に導いていくのか…衝突しながらもお互いの職業に敬意を抱き、ちょうどいい距離感の大人なバディ2人を描くヒューマンミステリードラマです。 今回は、紙子の先輩で助っ人的な存在である法医学者・譜久村聖子を演じる大塚寧々さんを直撃取材! 役作りや意外なセリフの覚え方、日常生活で大切にしている考え方についてお伺いしました。 ――今作の譜久村聖子という役柄について、どのような点を意識しながら演じられていらっしゃいますか? 「紙子のことを学生時代から知っているので、仲がいいだけでなく、話したいことはしっかり話すという2人の関係性や雰囲気をうまく出せたらいいなと意識しています。また、譜久村は法医学者なので、医療シーンも多数あるんですね。そこは先生に付いていただいて、いろんなお話をお伺いしながら演じています。医療器具も本物を使わせていただいているので、取り扱いに注意しながら撮影に臨んでいます」
――細かな部分まで気を使いながら演じていらっしゃるんですね。役作りはどのようにされているのでしょうか? 「演じる前、最初に監督とお話しさせていただいて、あとは台本の中からいろいろつかみ取っていく形です。作品によって違う部分もありますけど、その流れで役作りをさせていただくことが多いですね」 ――今作ではセリフに専門用語が多数入ってくるかと思うのですが、いつもどのようにセリフを覚えていらっしゃいますか? 「黙読で覚えるので、最初は声に出すことはあまりしないですね。どちらかというと、受験勉強のような覚え方に近いかもしれないです! 台本のセリフを紙で隠して、1行ずつずらしながら覚えているかチェックするんです。途中で間違えたら最初まで戻るみたいな。それを繰り返しながら覚えていますね。どうしても覚えられない時は、声に出すこともあります」 ――コツコツ覚えていらっしゃるんですね。 「セリフが7ページくらい続くような長い時もあったりするんですけど、積み重ねてやっていくしかないんですよね(笑)。1行間違えたら最初からやり直しというように、何回も往復しながら覚えていますね」 ――それを毎話やられていると…! 「そうですね。でも、最初に台本を読ませていただく時に、なんとなく全体像は把握できているので、そこから詰めていく感じです。その後1行ずつ覚えるので、図形のように見えてきたりして…改行で1文字空いているところなども覚えていたりします(笑)。なので、セリフが突っかかりそうになると、その図形が浮かんできたりします(笑)」 ――その覚えた内容に、どのタイミングで気持ちを乗せられるんですか? 「本番ですね。演じる時に動きが変わることもあるので、臨機応変に対応できるようにしています」 ――とても貴重な裏話をありがとうございます! 改めて、今作の見どころをお伺いしてもいいでしょうか? 「医療モノでありながらも、人間関係の面白さも描かれていると思います。紙子と弓削さんの、全くタイプが違うようで、でも実は似ているところがある不器用な2人がぶつかっていく部分がリアルなんですよね。また、起きた事件に対しての向き合い方にもそれぞれ個性があったりして。大切にしているところは同じだったりするので、そういった2人のハーモニーみたいなものを楽しんでいただけたらと思います」