電力の自給自足を目指して

イオンモール日の出の駐車場に設置された太陽光路面発電パネル。

2024年12月18日、MIRAI-LABO（ミライラボ）はイオンモール日の出に太陽光路面発電パネル「Solar Mobiway」を導入した。 【写真】イオンモール日の出とソーラーパネル ミライラボが開発している「Solar Mobiway」は、自動車の荷重にも耐える路面設置型のソーラーパネルで、蓄電池と連携した自律型エネルギーインフラ「AIR」の事業化を目指して全国各地で実証実験を行なっている段階だ。 今回の実証は初のショッピングモールでの事例として、東京都西多摩郡にあるイオンモール日の出の1F平面駐車場Bエリアに設置。太陽光パネルで発電した電力を蓄電池に蓄電し、夜間にその電力を用いて植栽のイルミネーションの点灯が行われる。 検証中は年間の発電量、蓄電量、電力消費量のほか日射量などの環境データを取得し、システムの検証を行い、大型商業施設の駐車場という環境での耐久性についてもデータが収集される。 ミライラボは、この自律型エネルギーインフラ「AIR」をイオンモールの他店舗にも提案・展開することを目指している。 また、本実証検証を通じてコンビニや公園、学校施設など自然エネルギーを導入できる敷地を持つ企業や団体、自治体に対しての提案も検討中で、これらのデータをもとに、2025年度の事業化を目指すという。 一方、イオンモールは2040年までに直営モールを100%地産地消の再生可能エネルギーで運営することを目指し、屋根上やカーポート上の太陽光発電に加え、新たな発電可能スペースを模索。脱炭素の取り組みを進める必要があると認識している。 今回の実証実験は、駐車場内の通路という新たな発電スペースの可能性を見出し、地産地消の再エネ自給率拡大に向けた取り組みとなるそうだ。 【システム概要】 Solar Mobiway：48枚（P.max.1920W） EVリパーパス蓄電池：1台（12kWh） 電力供給先：植栽のイルミネーション