【漫画】脱ぎっぱなしの衣類に、“卵8個分”のオムライス…夫婦のモヤモヤしたすれ違いに「俺と嫁のやり取りかと思ったわ」
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、人間まおさんが描く『倦怠期の夫婦が大切なことに気づいた話』をピックアップ。 【漫画】たまには俺が夕飯を作ろう…良かれと思った行動で妻をモヤモヤさせる展開に「私は2人の気持ちよく分かる」の声 2024年5月16日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、2.1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、人間まおさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。 ■夫婦のすれ違いや価値観の違いをお互いの目線から描いた漫画 漫画に登場するのは、共働きの夫婦。“家事はやれる方がやる”というスタンスで生活している。 今日は夫の方が早く帰宅していてお風呂に入っていたのだが、部屋のところどころに靴下、シャツ、ズボンなどが脱ぎっぱなしになっていたため、妻は「洗濯機に入れて」と伝えながら代わりに自分が服を洗濯機に入れた。少しモヤモヤしていた妻だったが、テーブルを見るとオムライスが用意されていたため、夫に感謝の言葉を伝える。しかし、キッチンに行くと、三角コーナーには割られた卵の殻が8個。1つのオムライスに4個の卵を使ったのか…とまた少しモヤモヤする妻なのであった。 一見、夫への不満を描いた作品だが、本作は妻視点だけではなく夫視点も描写されている。夫サイドの話では、妻が不満げに脱ぎっぱなしの衣類を洗濯機に入れている時、夫は「自分でやるって言ったんだからいいじゃん」と、こちらも少しモヤモヤとした気持ちになっていた。そして、オムライスを作ったことをただただ妻が喜んでくれていると思っている。妻が“卵を使い過ぎ”と不満に感じていることを知らずに…。 本作は、こうした日々のすれ違いや価値観の違いを夫婦それぞれの目線から描いた漫画だ。夫婦両方の気持ちが描かれているため、「2人の視点から見られるのが面白くて良いです」という声の他にも、「俺と嫁のやり取りかと思ったわ」「私は2人の気持ちよく分かる」など、男女問わず共感の声が続出した。 ■作者・人間まおさん「応募してくれた人の気持ちがわかりやすく読者に伝わるように」 ――『倦怠期の夫婦が大切なことに気づいた話』は誰かの実体験を描いた作品ですが、本作を描こうと思った理由をお教えください。 自分の半同棲していたころや既婚の友達の声を元に描きました。男性、女性それぞれから話を聞くと、話し合いで解決できることだったり、勘違いだったり配慮が足りないと気づきいい方向へ行ったエピソード等ありました。世の中こういう人多いんだろうな、なにか解決に結びつくきっかけにならないかな、と思い描きました。 ――X(旧Twitter)の投稿へは多くの“いいね”とともに、共感の声や自分の考えをコメントする読者がたくさんいました。今回の反響をどのように感じていらっしゃいますか? うちも同じです!という声が多く、ちゃんと話し合いしてみます、と言ってる方もいて少し役に立てたのかなと嬉しかったです。 ――今回ご紹介しているお話は夫婦の価値観のすれ違いが描かれていますが、続きがありすでに完結しています。タイトルには“大切なことに気づいた”との文言がありますが、本作以降の見どころや注目してほしいポイントなどをお教えいただけますでしょうか。 主人公と夫がそれぞれ友人と話すシーンがあるのですがそこでの会話がこのお話の肝かなと思います。 ・やってもらってあたりまえと思わない ・「気になる方がやる」だと偏るので、家事の最低ラインを決める(部屋はここまで綺麗に保つ等) ・気になったら話し合い ・名もなき家事の存在を知る 他にも色々ありますが、結局家事って無休で無給なのでやる立場にならないと面倒くささとかわからないなと思います。私も一人暮らしするまでそうだったので。なので気持ちを訴えるよりとりあえずやってみる、やらせてみるのが良いかなと思います。 ――作中、妻が夫に仕事の愚痴を話すシーンがあり、対策やアドバイスを伝える夫に対してモヤモヤしています。読者からのコメントにも見受けられましたが、愚痴を話す人の中には “共感だけしてほしい”という人もいます。人間まおさんは誰かに愚痴を話したいとき、具体的なアドバイスが聞きたいか、共感してほしいかどちらの気持ちが強いですか? 私はどちらも欲しいタイプです。共感→ねぎらい→アドバイスの流れが最高です。なので相談事は相手を選んで話しています。 ――最後に、本作を含めてこれまでに色々な人の体験談を漫画にしている人間まおさんですが、実話を作品として描く際に心掛けていることをお教えください。 なるべく応募してくれた人の気持ちがわかりやすく読者に伝わるように心がけています。