25年で100兆円規模 半導体の世界市場 日本は7.5兆円 WSTS予測
AI(人工知能)関連需要で世界半導体市場は2025年に100兆円規模へ――。世界の半導体メーカーが加盟する世界半導体市場統計(WSTS)が半導体市場予測をまとめ、25年の世界半導体市場は前年比12.5%増の6874億ドル(約102兆円)になる見通しを示した。昨年マイナス成長となった半導体市場は今年、再び拡大へと転じて6112億ドルが予想されており、その勢いが持続する格好だ。 【関連写真】半導体の世界市場の地域別予測 24年の予測は前回の5884億ドルから上方修正された。AI関連需要に加え環境対応や自動化などの成長領域を念頭に、半導体市場の継続的な成長が期待され、前年比16%増を見通している。半面、AI関連を除くと、世界的なインフレやそれに伴う利上げ、地政学的リスクの高まりなどで5月現在まで半導体需要は低調に推移。24年後半の急回復を想定しにくく、通年では前年比マイナス成長の製品が多くなる予測だ。 25年もAI関連需要に加え、環境対応や自動化などの成長領域を念頭に、半導体市場の継続的な成長が期待されている。 昨年も成長した日本の半導体市場は、24年は前年比4.6%増の約6兆8670億円に拡大すると予測。25年も9.3%増とプラス成長を続け、7兆5088億円に達する見通しだ。
電波新聞社 報道本部