【福岡大附属大濠】渡邉の積極性で主導権を握り、瀬川へのディフェンスも機能しての快勝で決勝進出 | 高校バスケ ウインターカップ2024
多くのファンが待ち望んでいたマッチアップは、福岡大附属大濠が予想外の大差となる84対58で東山に大勝し、2年連続の決勝進出を果たした。そのきっかけとなったのは、206cmの身長でオールラウンドにプレーできる渡邉伶音だ。 【ハイライト】東山高等学校(京都) vs. 福岡大学附属大濠高等学校(福岡)|高校バスケ ウインターカップ2024 男子準決勝 メインコート(12月28日)
「自分が果敢にアタックすることで、相手の留学生のファウルが混むというのがチームにとってプラスですし、得点以上にプラスかもしれないです。自分たちは日本人だけでやっている中で、(留学生のブロックショットによる)リムプロテクトで怖いところがあります。そこは自分が逆手をとってどんどんアタックしていく。去年から磨きをかけてきたというのもあったと思います」と語ったように、試合開始早々から東山の留学生カンダ・マビカ・サロモンに対してドライブで攻めると、8分27秒にレイアップを決めた際に2つ目のファウルを吹かれ、ベンチに下がる状況を作った。
控えの1年生ウェトゥ・ブワシャ・エノックが交代で試合に入るも、サロモンのようなフィジカルの強さがない。ポストアップの1対1から攻めやすくなったことに加え、福岡大附属大濠での3年間でウイングから攻められるようになった渡邉は、1Qだけでドライブからのレイアップが3本、速攻で走ってのフィニッシュが2本の10点を記録した。
ピック&ロールのディフェンスでエノックがペイント内で待つドロップでしか守れない東山に対し、福岡大附属大濠はペイントにアタックした後のボールムーブによって、オープンで3Pショットを打てる機会も増えた。湧川裕斗が2Q9分30秒で3Pショットでファウルをもらってフリースローを決めると、高田将吾と渡邉と立て続けにウイングから3Pを成功。渡邉が2ファウルで7分24秒にベンチに下がった後は、湧川のアシストからサントス・マノエル・ハジメが2本連続で3P成功。湧川もトップから決めるなど、2Qだけで6本の3Pショットを決めた福岡大附属大濠は、46対29と完全に主導権を握って前半を終えた。
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