【日本代表】エディーHCの世代交代方針をファン不安視「テストマッチは経験を積ませる場ではない」
同じ過ちを繰り返すのか。ラグビー日本代表のエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC=64)が目指す世代交代方針の〝支持率〟が、上がらない状況となっている。 2015年W杯イングランド大会で日本代表を率い、1次リーグで南アフリカから大金星を挙げた指揮官は〝超速ラグビー〟を掲げ、今年から現職に復帰した。第2次政権1年目のテストマッチは4勝7敗。今季最終戦となった24日の同イングランド代表戦(英トゥイッケナム)で14―59で完敗するなど、1年を通じて格上に全く歯が立たなかった。 それでもジョーンズHCは「目標は2027年のW杯。世界のトップ4と差があるのは分かっているが、次の3年間でチーム力を積み上げていける自信がある。世界最高の攻撃的チームになれる」と強気の総括。世代交代に向けて実績に乏しい若手を積極的に起用した影響で、なかなか結果が伴わない状況だが「将来への投資は、痛みが伴うものだ」と強調している。 まだW杯オーストラリア大会まで、3年あるとはいえ、ラグビーファンからは不安視する指摘も少なくない。ネット上には「テストマッチは経験を積ませる場ではない」「これから先もチーム状態は悪化していくという危機感を感じました」「先を見据えての世代交代は理解できるが、今は『超速』なんて言ってる場合ではない」などの指摘が見られた。 前職のオーストラリア代表HC時代には、急進的な世代交代で、昨年のW杯フランス大会で同国史上初の1次リーグ敗退という大失態を犯した。ジョーンズHCは27年W杯までの契約になっているとはいえ、手遅れになる前に日本協会には、的確な判断も求められそうだ。
東スポWEB