“奥・山梨料理”を味わいに西湖へ ジビエや高原野菜。土地の味わいに 満ちた「Restaurant SAI 燊 」が誕生
アルコールは料理とゲストに合わせて。ノンアルコールペアリングも
ドリンクは日本ワインを中心にラインナップ。季節ごとに移り変わる料理だけでなく、その日のゲストがつくるレストランの空気感にも合わせながら、豊島シェフが山梨県産のワインや日本酒などをセレクトしてくれます。 またソーダや紅茶にハーブ、果実、樹液などをミックスした香り高いドリンクを提案するなど、ノンアルコールのペアリングも充実しているのもうれしい。
山梨の自然を五感で楽しむレストラン空間も魅力
料理だけでなく、店内の空間そのものも魅力のひとつです。デザインのベースは料理コンセプトにも通じる「木・火・土・金・水」。自然界を構成する5つの要素が互いに調和するような空間を目指し、地元の木材や土、繊維を使いながら、地元の作家とともに作り上げたのだとか。 たとえばエントランスに掛けられたシルクの暖簾は、山梨県に住む作家・古屋絵菜さんが「ろうけつ染め」を施したもの。墨汁で染め上げた入り口側はさながら黒い壁のようで、「食の新たな世界」へ踏み入れる前にひと呼吸おく「間」としての意味合いがあるそう。 敷地の土や枯葉を混ぜ込んだ土壁による素朴で落ち着いた空間が広がる個室には、笠間焼の作家Keicondoさんが手がけたランプシェードが飾られています。窓の障子には、古くより和紙の産地としても知られる山梨・市川三郷で作られた和紙を使用。障子から注ぐ暖かく柔らかな光もまた、心地よい食事空間を演出してくれます。
稀有な生態系をのぞく。青木ヶ原樹海ツアーも予定
今後は、食事とセットでさまざまな体験ができるローカルツアーやワークショップなども開催していく予定だそう。 なかでもオススメは、富士山麓に広がる青木ヶ原樹海散策ツアーです。1200年前の噴火によって溶岩が堆積してできた青木ヶ原樹海は、土が10センチほどしかないにも関わらず樹木が生える世界的にも珍しい森。樹海に詳しいネイチャーガイドの案内のもと、樹海が生まれた経緯や歴史、そこで育まれる生態系について学ぶことができます。 あらゆる角度から、食の可能性や楽しみ方を追求する「Restaurant SAI 燊」。生きとし生けるものの尊さを噛み締めながら、「奥・山梨料理」を五感で愉しむ。そんな記憶に残る新たな食体験を味わいに、ぜひ西湖へ足を運んでみてください。 Restaurant SAI 燊 所在地 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖208-1 営業時間 17:30 ドアオープン、18:00 スタート ※完全予約制 定休日 日・月曜 ※祝日やイベントによる不定休の場合もあります。 座席数 22 席 (個室あり) Web:Restaurant SAI 燊
平野美紀子