「フェイスガードしないといけない選手」マブズ・オーナーが新戦力トンプソンを絶賛「大きな補強だ」<DUNKSHOOT>
一昨季はウエスタン・カンファレンス11位の38勝44敗(勝率46.3%)と低迷し、プレーオフ出場を逃したダラス・マーベリックス。しかし昨季はルカ・ドンチッチとカイリー・アービングを中心に、見事な巻き返しを見せた。 【動画】マブズの昨季快進撃を1時間で振り返る! ウエスト5位の50勝32敗(勝率61.0%)でレギュラーシーズンを終えると、プレーオフを勝ち進んでウエストを制し、NBAファイナルに進出。ボストン・セルティックスとの頂上決戦こそ1勝4敗で落としたものの、2011年以来、球団史上2度目のリーグ制覇へあと一歩まで迫ってみせた。 そうして迎えた今オフ、チームはデリック・ジョーンズJr.がロサンゼルス・クリッパーズへ、ジョシュ・グリーンがシャーロット・ホーネッツへ、ティム・ハーダウェイJr.がデトロイト・ピストンズへ移籍したものの、的確な補強に成功したと言えるだろう。 6チーム間の大型サイン&トレードでクレイ・トンプソンを、さらにはFA(フリーエージェント)戦線とトレードでナジ・マーシャルとクエンティン・グライムズを獲得してウイングを強化。加えてコンボガードのスペンサー・ディンウィディーも呼び戻した。 現地時間8月29日、マブズのオーナーであるマーク・キューバンが、元マブズのジェイレン・ブランソン(ニューヨーク・ニックス)と、ニックスのジョシュ・ハートがホスト役を務めるポッドキャスト番組『Roommates Show』へゲスト出演。 元ニックスでブランソン、ハートともプレーしたグライムズについて「我々はディフェンス面で高い意識を維持しつつ、3ポイントも決めることができる選手を欲していた。ルカとカイリーはオープンになっているシューターを見つけ出せるからだ」とキューバンは口にし、ゴールデンステイト・ウォリアーズから移籍したトンプソンを「もちろん大きな補強だ」と評していた。 「フェイスガードで守らないといけない選手。ゴールデンステイトでは(3ポイント成功率)40%を残してきたから、常に足を動かして追いかけないといけなかった。あのチームはモーションオフェンスで彼はいつもスクリーンをかいくぐったり、走り回っていた。だが我々はそういうチームではない。 彼のために動きを交えたプレーも取り入れることができるだろう。だがルカとカイ(アービング)のために、コーナーやウイングで待機してキャッチ&シュートをこれまでよりもっと簡単に決めてくれるといいね」
マブズには独力で相手守備陣を突破して点を取る、あるいは味方のためにプレーメーキングが可能なドンチッチとアービングがいて、相手はダブルチームで彼らをスローダウンしてくる。 昨季はジョーンズJr.やPJ・ワシントン、ダンテ・エクサム、グリーンらが空いたスペースからオープンショットを放ってきたが、今季そこにトンプソンが加わるのだから厄介だろう。 稀代のシューターを加えたマブズは今季、14年ぶり2度目のリーグ制覇を成し遂げることができるのか。ドンチッチ、アービング、トンプソンの新ビッグ3に要注目だ。 文●秋山裕之(フリーライター)
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