直江津港と石狩湾新港、鉄スクラップ共同輸出へ意見交換。港湾整備に関する課題共有
石狩湾新港と直江津港の関係者による鉄スクラップ共同輸出に向けた意見交換会が21日、上越市の直江津港佐渡汽船ターミナルで開催された。石狩湾新港管理組合と鉄リサイクル大手の鈴木商会、マテック、飛田テック、荷役の直江津海陸運送、国交省、新潟県、上越市の港湾関係者らが一堂に会し鉄スクラップ輸出や港湾整備に関する課題を共有した。 北海道では鉄スクラップの域内消費の比率が低く輸出や内航船の比率が高い。石狩湾新港では現在、3万トン級の大型船に対応する大水深の港湾施設を整備中で、2028年に供用を開始する。 石狩湾新港をコントロールタワーに位置付け、各地の港湾を結び、高品質な鉄スクラップのネットワーク形成、国際競争力の向上が目的だ。 韓国が輸入国から輸出国に転じる等、近隣国の情勢は変化。参加者からは「今から大型船でより遠方へ輸送する準備を」、「向け先により品質や荷姿の対応が必要」、「荷役作業の人手不足や設備の拡充が急務」との実務的な意見が出された。 清野馨石狩湾新港管理組合振興部長から今後の連携輸出の実現に向けたロードマップが示され、一行は直江津港岸壁で現地視察を行った。