「次世代搾取を許さないぞ 立派な社説が泣いてるぞー」徳島新聞の記者らがストライキ 将来の新入社員の賃金75%に抑える計画に反発
今年の春闘は、「満額回答」「初任給の大幅な引き上げ」といった話題が、例年以上に目立ちます。そんな中、将来の新入社員の賃金をめぐって、徳島新聞の記者たちがストライキを行いました。 「次世代搾取を許さないぞ~。立派な社説が泣いてるぞ~。市民も読者も見ているぞ~!」14日、2時間のストライキを行ったのは「徳島新聞社」の記者など従業員でつくる労働組合です。 一般社団法人「徳島新聞社」は去年11月、株式会社「徳島新聞社」を設立して分社化しました。組合によりますと、経営側は今後、この新会社に編集部門の社員を現行の賃金水準のまま出向させる計画です。 さらに2025年4月以降の新入社員については、この株式会社「徳島新聞社」で採用し、賃金水準を現在の75%に抑える計画を進めているということです。 組合側は、「徳島をニュース砂漠にさせないために、人を大事にする経営をして担い手を育てていくことが大事」などとして、計画の全面撤回を求めています。 今回のストライキで、新聞の発行に影響はないということです。 組合側の動きに対し徳島新聞社は、「分社化は中長期的に安定して新聞を発行していくための施策の一つ」「地域ジャーナリズムを守り、権力監視などの使命を果たしていくために、現在の良好な収支状況を維持していかなければなりません」とし、「(組合側と)引き続き協議し、厳しい環境を共に乗り越えていきたい」と、けさの朝刊で説明しています。