夏木マリ「湯婆婆も銭婆もいとおしいので」 “千と千尋”で2001年から演じる役への愛着語る
日テレNEWS NNN
俳優の夏木マリさんが29日、都内で行われた舞台『千と千尋の神隠し』の製作会見に出席。長年演じ続けている湯婆婆・銭婆への思いを語りました。 【画像】芸能活動50年をむかえ、女性にメッセージを送った夏木マリさん 同舞台は、2001年に公開されたスタジオジブリ・宮﨑駿監督の名作『千と千尋の神隠し』を舞台化したもの。2022年に初演が行われ、今回の公演では、東京・帝国劇場など国内での上演に加えて、イギリス・ロンドンのウエストエンドにあるロンドン・コロシアムで初の海外公演も予定されています。夏木さんは、2001年のアニメーション映画から湯婆婆・銭婆を演じていて、この舞台版でも初演から同役を務めています。 会見冒頭、夏木さんは「二十数年も一つの役をやらせていただけることは、とても幸せだなと思っていますし、頑張らないといけないなと思っているところです」と挨拶。「後輩の俳優たちが『そろそろ湯婆婆は後輩たちに譲ってください』ということも言われて。でも私的には湯婆婆も銭婆もいとおしいので、もうちょっとやらせていただきたいなと思っております」とはにかみました。 映画でも湯婆婆・銭婆を演じたからこそ、舞台での演技に苦労したこともあったそうで、「(初演の時、映画から)20年後に、この体を使って同じセリフを言ってみると全然違う表現になるんです。誤解を恐れずに言うなら二重苦でした。やったことが足かせになっているというか」と当時の苦悩を告白。「でも(翻案・演出の)ジョン・ケアードさんが初演の時に『皆さんモノマネはしないでください』とおっしゃったので、それでストンと落ちたような気がして。自分の手足を使った湯婆婆・銭婆にしていくのに、他の演劇よりも2倍も3倍も時間がかかりました」と振り返りました。