【競輪】防府G3 ガールズRSプラスは仲沢春香が1着 打鐘先行で同期対決を制す
「周防国府杯争奪戦・G3」(4日、防府) 最終日6Rでガールズケイリン126期生7人が出場した競輪ルーキーシリーズ2024プラスが実施され、仲沢春香(23)=福井・L1=が打鐘先行で1着。通算9回目の優勝を飾り、賞金20万2000円を獲得した。正攻法から切り替えて仲沢を追う形になった大浦彩瑛(神奈川)が2着、打鐘4角2番手外から踏み上げてから失速したものの、大浦後位に切り替えた中島瞳(埼玉)が3着に入った。 断トツの1番人気を背負った仲沢が、1周半も後続に反撃を許さず、そのまま押し切った。「(5、6月に実施された)ルーキーシリーズでは後手に回って負けたことがあったので、今回は後手に回らず、内に包まれて力を出し切れないようにならないようにしました。(人気を背負っていたが)気負わず走れました」と底力の違いを存分に見せつけて快勝した。 ルーキー対決とはいえ、G3最終日という競輪ファン注目の一戦で勝利できたことは大きい。「グレードレースは初めてで(前日のレースを見て)こんなに盛り上がるのかって、鳥肌が立ちました。いい経験になりましたね。今後は大きな舞台でも発揮できるようにしたいです」と目を輝かせた。 今後は「周りの動きを見ながら走りたいです。強い先輩たちと比べたらそこが欠けている部分。どんな展開にも対応できて、流れに乗れる選手になりたいです」と、勝負どころでしっかりパワーを出せる選手を目指す。並行して競技も出場したいそうで「まだナショナルチームに入っていませんが、一緒に練習しています。この後も静岡に戻ります」と世界を目指して戦うことを明かした。 優勝賞金の使い道を問うと「出身校から募られていたので一部を」と若狭高校ボート部へ寄付することを明かした。次の出番は岸和田(18~20日)。ガールズケイリンはもちろん、世界でも通用できるように脚力アップに励む。