【大学選手権】 “日本一の全力疾走”が実った! 国立の和歌山大が広島経大に逆転勝ち
◇報知新聞社後援 第73回全日本大学野球選手権▽1回戦 和歌山大3―2広島経大(11日・東京D) 国立の和歌山大が逆転で広島経大を下し、2021年以来の初戦突破を果たした。 0―2で迎えた6回裏の攻撃。2死二、三塁で打席に入った4番・指名打者の山田孝徳(4年=天理)が放った左方向への飛球は、広島経大の左翼手が追いついたものの、東京ドームの白い天井にボールを見失い捕球出来ず(記録は二塁打)。2者が生還し同点に追いついた。 続く5番・笠木悠翔(4年=兵庫県立大付)のショートへの緩いゴロは、前に出ながらさばいた相手遊撃手の一塁送球がそれてセーフに。この間に思い切って本塁へ突入した山田が、逆転のホームを踏んだ。 ラッキーが重なっての逆転勝利。試合後の大原弘監督(59)の第一声は「勝ったんかな、という感じですね」だった。それでも、積極的に次の塁を狙った山田の走塁を評価。「試合前のミーティングで『こんなに立派な球場で試合が出来るので、日本一の全力疾走をしよう』と選手には言っていた。足の遅い山田が、あんなに一生懸命に走るとは思わなかったです」と話した。
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