海保、超大型の巡視船整備へ 概算要求、過去最大に
海上保安庁は27日、2025年度予算の概算要求を発表した。過去最大の総額2935億円で、24年度当初予算比では12%増。自然災害のほか、テロや外国漁船の違法操業にも対処する超大型の多目的巡視船を就役させるため、建造費の一部として34億3千万円を盛り込んだ。 海保によると、多目的巡視船は全長約200メートル。総トン数は約3万トンで、現行で最大級の大型巡視船の約6500トンを大きく上回る。船内は約千人を収容可能とする予定だ。建造費の総額は約680億円で、29年度の就役を見込む。災害時に警察や消防、自衛隊を派遣したり、有事の際に離島の住民を避難させたりすることを想定している。