娘が出産で「里帰り」をしてきます。「滞在分のお金は払うから」と言われていますが、どれぐらいもらえばいいのでしょうか?
出産は身体的・精神的負担が大きく、サポートしてもらうために里帰りする方も珍しくありません。このような場合に、滞在分のお金を払うという方もいるでしょう。そこで今回は、里帰り出産にかかる費用相場を計算します。
里帰り出産の滞在にかかる費用目安
総務省統計局が実施する「家計調査」によると、2人以上の世帯における全国の平均支出は表1のとおりです。 表1
総務省統計局「家計調査/家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表」を基に筆者作成 表1から、最も高い支出は食費であることが分かります。しかし、上記の食費には酒類も含まれているため、妊娠中の食費は数値より少し下がることが予想されます。 また教育費も含まれていますが、子どもが全員独り立ちしているなら、教育費は無視して問題ありません。 ■滞在費用の目安は月に約4万7000円 表1を参考にした1人当たりの支出金額は、月に10万1378円です。 しかし、今回のケースでは妊婦の方が滞在分のお金を自己負担すると明言しているため、個人の支出にあたる「被服および履物費」「保健医療費」「交通・通信費」「教養娯楽費」「その他消費支出」に関しては、除外してよいでしょう。 また教育費は育ての親にかかる支出であるため、数ヶ月だけ家に滞在する人には不要であると考えられます。 以上のことから、1人当たりの合計支出は4万6826円となります。 ■いくらもらうかはそれぞれの家庭による 平均の数値では、月におよそ5万円もらえば、滞在分の費用を賄える計算です。 しかし、実際にいくらもらうかは、親である当人の判断に委ねられます。中には「そんなのいいよ」と親心から遠慮する気持ちを抱く方もいるでしょう。 また妊婦の方が「どうしても」と譲らないなら、出産祝い代わりに身の回りの面倒を見るといった方法もあります。このような場合には、もらう滞在費はご自身の気持ちと家計収支のバランスで考えましょう。