「気難しい…」「影と流れを意識」地元アングラーだから見いだせるブラックバス攻略パターンを解説。
ホームフィールドである遠賀川のリアルタイムなバスフィッシングの釣果状況をレポートしてくれるアングラー、山口諒也さん。今回は、季節の変わり目で、安定しないフィールドの状況を攻略するためのパターンを紹介してくれた。
水質はクリア。「こうなると遠賀川は難しい…」
こんにちは、山口諒也です! 今週も遠賀川の近況をお伝えします!最近は朝夕の気温も落ちてきたようで、肌寒い日もありますが日中の気温は30℃近くまで上昇し、まだ残暑が続いている九州地方です。 遠賀川の水温も先週の雨により25℃前後まで落ち、生き物も活発に泳いでいる状況。水面は不純物が残るものの、水温が下がったことにより全体的に水色はクリア気味です。 経験上、このような状況となった遠賀川のブラックバスを攻略するのは、なかなか難しい…。短時間釣行も含めると何回デコったかな?ってほどです。そんな中でも、たまに釣れてくれる子バス君は癒やしです。
上流の大型個体の攻略は困難。
最近は好天が続いたので【影と流れ】を意識して魚を追いかけていました。魚はよく見えますし、子バス君は好反応なんですが…。遠賀川の上流域は、夏の居残りバスの姿がチラホラ見えはしますが、かしこさが天才級で攻略が難しいといった状況。 こういった上流部の居残りの個体は、雨が降って流れに乗って下流へとくだると、再び上流へ登ってくることはなくなってくるでしょう。水温も下降傾向なので、変動が落ち着くまではかなり難しいと思います。
水温が安定している中流域がオススメ。「強弱と遅速」で展開
以上のことを踏まえると、良型の個体を追うなら、比較的水温が安定している中流域あたりがベストでしょう。魚影も濃いイメージです。ルアーも【強弱と遅速】を意識してアプローチ。 流れの中や大きい影のできるカバー際は、「ボリューム:強」とカバー際をゆっくりと誘えるジグスト「スピード:遅」が効果的です。実際、反応が良く、1尾ミスりはしましたが、もう1尾反応した魚はキャッチに成功しました。 ヒットルアーは「コンツアージグ 7g+ギミー4.5inch」です。コンツアージグは最近の私のお気に入りのルアーです。ダブルワイヤーキーパーでトレーラーワームをガッチリホールドしてくれますし、フックもロングシャンクワイドゲイプでギミー4.5inchにはピッタリ。スカートは巻き替えようかと、色々と模索しています。 そしてお次は速いけど繊細なルアー! この時期の見えバスはルアーに対する見切りが早いので、目の前にストンと落として後はフワーっと漂わせ、極力ナチュラルに誘うのが効果的! 実際、ブレーバースリム8inchの3.5gネコリグで攻略し、良型のキャッチに成功しました。 フォール中はルアー全体がバイブレーションしながら落ち、着底後はフワ~っと倒れ込む、この緩急アクションが気難しいバスに効くようです。シンカーは重心が一点に集中する物がオススメで、私はジーニアスプロジェクトさんのスクリューネイルシンカーを愛用しています。タングステン素材で5gって、あまり設定がないので重宝しています。気になった方、是非、試してみて下さい! 今週は、季節の変わり目で、安定しない遠賀川の攻略を紹介しました! それでは、また来週!
山口諒也(やまぐち・りょうや)
福岡県在住のアングラー。ホームフィールドは遠賀川。Bottomupフィールドレポーター、LOCAL STANDARDスタッフ、mibroスタッフ、WJBTスタッフをつとめる。ルアーマガジンプライムに、毎週、遠賀川情報をレポート。