ドジャース・大谷翔平、左肩関節唇損傷していた…手術成功し2月キャンプ合流支障なし 球団幹部「He is good」
【サンアントニオ(米テキサス州)5日(日本時間6日)=山田結軌】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手(30)が左肩の関節唇(かんせつしん)損傷の修復手術を受けたと球団が発表した。10月26日のワールドシリーズ第2戦で二盗を試みた際に負傷していた。無事に成功し、来年2月に始まる春季キャンプには間に合う見通しだ。 完全復活を果たすために決断した。悲願のワールドシリーズ(WS)制覇から6日。大谷が左肩の手術を受けたとドジャースが発表した。 「二刀流選手、大谷翔平は10月26日の左肩亜脱臼によって生じた関節唇の(部分)断裂を修復するために関節鏡手術を受け、成功した。手術はロサンゼルスでニール・エラトロッシュ医師によって行われた」 大谷は10月26日のワールドシリーズ第2戦で二盗を試みた際に負傷。その後も強行出場を続け、4年ぶりの制覇に貢献した。第3戦後の会見では手術の可能性を問われ「シリーズが全部終わった後に検査をしていい状態なのかどうなのか。今の段階では問題ないんじゃないか」と説明していた。再発の可能性を低くするため、手術に踏み切ったとみられる。 ロサンゼルス市内で行われた関節鏡手術は、2018年と昨年9月の右肘手術で執刀したニール・エラトロッシュ医師が担当した。球団の発表には「春季キャンプには間に合う見込み」と記載され、リハビリ組ではなく本隊に参加できそうだ。 今後は左肩のリハビリを行うため、右肘のリハビリは一時休止となる見通しだ。今オフにはライブBPなどで実戦的な投球練習の再開が予定されていたが、左腕を自由に動かせるようになるまで強度を上げたキャッチボールなどはできない。投手復帰へのプロセスは一時中断するが、来季開幕では投手復帰できる見込みだ。 来年3月18、19日には鈴木、今永が所属するカブスと東京ドームで開幕シリーズを戦う。通常、同時期はオープン戦終盤。球数を65-80球程度に増やすタイミングと重なる。リハビリが順調に進めば「投手・大谷」として復活するマウンドは日本となる。 この日開幕したゼネラルマネジャー(GM)会議の会場ロビーに姿をみせたドジャースのフリードマン編成本部長は「今日は(取材対応が)難しい」としながらも、大谷について「He is good(大谷は元気だ)」と話した。凱旋(がいせん)登板の実現に向け、大谷が右肘と左肩のリハビリに全力を尽くす。