ハリウッドザコシショウが15年間1日も休まずYouTube配信する理由「別に視聴者はいなくていい」
やっぱり今でもテレビの力は大きい
なるほど、我々はYouTube動画を通じてザコシショウの脳内を直接覗いているというのだ。ゆえに自分の想像を超える数々の内容を見た視聴者からは辛辣なコメントが届く。そうした声をザコシショウは意に介さない。 「今も昔も『つまんねえ』とか『手抜いてんじゃねえよ!』、『心の底から面白くない』と文句を言う人、多いですよ(笑)。僕からすれば、『じゃあ、見なくてええわ』、それで終わり」 今やテレビの視聴率問題も叫ばれ、ネタ番組も減少の中、なんとかYouTubeに活路を見出そうと躍起になっている芸人からすれば、彼の気ままなスタンスはうらやましく映るだろう。ミリオンを飛ばす芸人もいる中、中々に登録者・視聴回数も伸びずに喘ぐ芸人もいる。そうした悩める芸人たちを、ザコシショウは一刀両断する。 「理由は簡単、売れてないからです。だって、僕が売れてないときは登録者が全然いませんでしたから。衰退したとかどうとか言いますけど、やっぱり今でもテレビの力は大きいので、売れたらガッ!と行きますよ。YouTubeで一山当ててやろうというイヤラシイ気持ちではなく、ちゃんと芸人として当たるという正規ルートを踏んで、YouTubeは趣味程度でとどめておくのが絶対に健康的だと思います」 一日一度必ず更新すると誓ったのは、彼の妻からの何気ない一言だった。 「動画配信を始める少し前、毎月呼んでもらえていた『あらびき団』(TBS)の出番が、番組の意向でガッツリ減り、2ヶ月に1回ほどのペースになったんです。ヒマになるしライブに出てもいまいちウケず上手くかない毎日。どうしたもんか?と考えていたら、たまたま事務所のマネージャーから、型落ちのデジカメを1万円で買わないかと言われて。写真に興味ないけどとりあえず買ったんです。 よく見てみると、動画撮影機能がある。当時、僕がやっているブログには動画投稿ができるシステムがあって。松本人志さんの『一人ごっつ』(フジテレビ)が好きなので、このデジカメで撮った動画を、一日に一本ブログに載せたら面白いんじゃないか?と考えて。それを奥さんに相談したら、『絶対に三日坊主で終わるから』と言われたんです。その言葉にムカッときて『じゃあ30日休まず更新出来たら何か買ってくれ』と言い放ったのが、全ての始まりです」