美しい50代・富岡佳子さん「理想の年の重ね方」特別インタビュー
この春、55歳になる富岡佳子さん。よりシンプルに、ナチュラルになっていくという理想の年の重ね方。一方で、さらに進化し、新しいことにも挑戦し努力を続ける姿。その姿に同年代の私たちは、「希望」を抱くのかもしれない。 【写真】富岡佳子さんが着こなすトレンドファッション
かけがえのない経験を重ねたからこそ、今、毎日がとても新鮮で楽しい
ドレス¥394,900/ザ・ロウ・ジャパン(ザ・ロウ) 片耳イヤカフ(PG×ダイヤ)¥176,000・片耳ピアス(PG×ダイヤ)¥452,100・ブレスレット(PG×ダイヤ)¥471,900/レポシ日本橋三越本店(レポシ)
家族のかたちが変化し今楽しいのは自分の時間
人生100年時代。折り返しを過ぎ、今感じるのは家族や親、体のことなど、私と、私のまわりを取り囲むいろいろなことが変わってきたなということです。一番変わったのは家族のかたち、そして私自身の気持ちです。 昨年から娘がひとり暮らしを始め、とうとう夫婦ふたりの生活になりました。最初の数カ月は、娘がかなりホームシックだったようで、電話で何時間も話を聞く日々。私自身も東京に出てきたころ、同じような気持ちだったのを思い出し、とにかく気のすむまで、ひたすら聞くことに徹しました。今では連絡してくることもすっかり減り、ひとり暮らしを満喫しているようです。 娘が独立して一番感じるのは時間が自由になったこと。「今までいったい何に縛られていたんだろう?」と思うくらい、自由になったのを実感します。「朝起きてから24時間、すべて自分のために使える!」という感覚がうれしくて。 20代の独身時代に再び戻ったかのよう。時間に縛られずに、撮影後にお茶をしたり、ごはんにも行けるなんて。朝から、晩ごはんのことばかりを考えていた日々を思うと夢のようです。ひとりでさっと美術館に出向いたり、映画を見たりすることも増えました。心に余裕ができたからか、手のこんだ料理に挑戦してみたり。今はひとりの時間がとにかく楽しいです。 最初はぎこちなかった夫とのふたり暮らしにも、少しずつ慣れてきました。「平日に仕事が空いたから温泉に行く?」とか「お鮨屋さんめぐりでもしてみようか?」とふたりの身軽さも楽しめるようになってきています。