志布志の老舗から「のれん分け」 ラーメンやまとの跡に「マルチョンラーメン薩摩川内」が12月1日オープン
後継者が不在だった薩摩川内市田海町のラーメン店跡に12月1日、志布志市の老舗店「マルチョンラーメン」からのれん分けした「マルチョンラーメン薩摩川内」がオープンする。日本政策金融公庫と川内商工会議所が連携した支援で、事業承継が成立した。 【写真】成約式で握手する山本和幸さん(左)と田ノ上崚さん=21日、薩摩川内市の川内商工会議所
志布志の本店で勤務していた田ノ上崚〔りょう〕さん(28)=さつま町=が独立し、開業する。場所は国道267号沿いで10月末に閉店した「ラーメンやまと」跡。備品やパート従業員2人、一部の取引先を引き継ぐ。 やまとは1984年創業の人気店だったが、代表の山本和幸さん(77)が高齢になり、承継を希望する第三者を探していた。今年2月に同公庫が開いたマッチングイベントに参加し、関心を持った田ノ上さんと面談を重ねてきた。 21日に同会議所で成約式があった。山本さんは「名前は変わっても、この地で店が続いていくことはお客さんのためにも大切。これまで以上の人気店になってほしい」、田ノ上さんは「既存の店を引き継げたメリットは大きい。マルチョンの味を守りながら、山本さんの思いを引き継ぎたい」と話した。
南日本新聞 | 鹿児島
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