マツダ「RX-8」じゃない斬新「ロータリースポーツカー」がスゴイ! リトラ風“奇抜ヘッドライト”&ガバっと開く“画期的ドア”採用! 謎の「エボルブ」とは?
斬新な機能満載! 謎のロータリースポーツカーとは?
マツダ「RX-7(FD3S型)」は、1991年に登場した3代目RX-7で、低く流麗なフォルムと高性能なロータリーエンジンを搭載し、今もなお根強い人気を誇っています。 2002年に生産終了となった翌年に後継モデル「RX-8」がデビューしていますが、それまでにマツダはRX-8じゃない斬新なロータリースポーツカーを公開していました。 一体どのようなクルマなのでしょうか。 【画像】超カッコいい! これが斬新「ロータリースポーツカー」です!(40枚)
そのクルマとは「RX-EVOLV(エボルブ)」です。 同車は、1999年の東京モーターショーで発表されたコンセプトカーです。 ロータリーエンジンを搭載し、さらに名前に“RX”と付けられていることから、この頃に現行モデルだったRX-7の後継なのではと話題になりました。 当時のマツダはフォードの傘下に入り、経営状況を改善するために開発車両の整理を実行。 収益性の低いスポーツモデルは開発が中止となり、ロータリーエンジンを搭載したスポーツモデルの開発は凍結されました。 そのため、RX-7も3代目のFD3S型で終了となる予定でした。 そうした状況で、RX-EVOLVというロータリーエンジン搭載のコンセプトカーが登場したため、クルマ好きのなかでは衝撃的なニュースだったとのこと。 実際、RX-EVOLVの開発は極秘で進められており、社内でも限られた人しか知らされていなかったそうです。 RX-EVOLVの特徴として、従来のRX-7と異なる4ドア4シーターのボディタイプを採用していることが挙げられます。 左右のドアはセンターピラーレスになっており、リア側が後方に開く観音開き。 開口部を大きくすることで、スポーツモデルのネックである乗降性を高めていました。 また、パワーユニットはRX-7シリーズの伝統であるロータリーエンジンを採用。 ただし、従来モデルではなく新たに開発した「RENESIS(レネシス)」が用いられており、コンパクトなサイズながら最高出力280psを発揮するエンジンでした。 ボディサイズは全長4285mm×全幅1760mm×全高1350mm。 FD3S型と比べると全長はわずかに短く、全高がやや高めです。 ショートオーバーハングのエクステリアはFD3S型の面影を残しつつ、ヘッドライトを薄いHIDライトにするなど、コンセプトカーらしいシャープなデザイン。 大径ホイールも目立つポイントでした。 そしてRX-EVOLVの登場から3年後にFD3S型が生産終了。 翌年にRX-EVOLVをベースに開発された後継モデルとしてRX-8が登場します。 さすがにRX-EVOLVのままではありませんでしたが、RENESISを搭載し、特徴的な観音開きもそのまま踏襲。 しかしRX-8よりもコンセプトカーの時点でのデザインの方が好みだったという人もいるほど、RX-EVOLVは完成度の高い1台でした。
大西トタン@dcp