「経済的な心配がない」65歳以上の68.5%が該当。65歳無職夫婦の貯蓄額は十分あるものなのか
老後の生活における不安は?
内閣府の「令和6年版高齢社会白書」では、高齢者が生活における経済的な不安がないか調査しました。 その結果、経済的な暮らしに心配がないと感じている割合は、全体の68.5%となっています。 全体の約3割が、経済的に不安を感じていました。 特に、65歳以上69歳以下の高齢者は、34.3%が今後の生活に不安を感じています。 総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」によると、65歳以上の収入と支出は以下のとおりです。 ・収入:25万5973円 ・支出:28万6176円 毎月およそ3万円が不足する結果となりました。 そのため、老後の生活が困らないように前もって準備する必要があります。 では、老後生活を安心して過ごすためにどのような準備や対策が必要なのか確認しましょう。
安心して老後生活をおくるためには?
老後生活を安心して過ごすためには、以下のポイントを踏まえて準備するとよいです。 ・固定費を見直す ・先取り貯蓄をする ・資産運用をする それぞれのポイントについて確認しましょう。 ●固定費を見直す 固定費の見直しは、効果的に貯蓄するためのポイントです。 固定費の見直しとは、保険料やスマホ代、サブスク費用など定期的にかかる費用を見直して支出額を削減します。 加入している保険がそのままになっていないか、利用頻度の少ない有料動画サービスなどがないか見直しましょう。 ●先取り貯蓄をする 先取り貯蓄は、毎月の収入から先に一定の割合を貯蓄に回す貯蓄方法です。 固定費の見直しをして浮いたお金を含めて先取り貯蓄ができれば、残ったお金で生活がやり繰りできます。 先取り貯蓄は、手取り収入の25%を目標に行いましょう。 ●資産運用をする 株式や債券、投資信託といった金利の高い金融商品に投資すれば、将来の生活資金を確保できます。 NISAやiDeCoといった制度も活用しながら、老後の生活に向けた準備をしましょう。 資産運用は、以下のポイントを踏まえて準備してください。 ・投資計画を立てる ・投資に回す資金を明確にする ・分散投資を心がける 余剰資金を長期間コツコツ資産運用に回して、老後資金を準備しましょう。