サボテンに教わる花を育てる辛抱! 100円ショップで買った「サボテンの花」がついに咲いた
西陽がたっぷり当たる家の玄関前にて、ダイソーで買ったサボテンと多肉植物を鉢に植えて放置すること数年。2024年6月某日、サボテンの花が朝方に咲きました。ダイソーのサボテンもこんなに見事な花が咲くとは……と、ちょっと感動の朝でした。 【写真】見事花が咲いたダイソーのサボテンを見る(全5枚)
ダイソーの園芸コーナー出身のサボテンを愛でてみた
アウトドア遊びのひとつとして家で菜園&ガーデンニングを楽しむ、自称ソトラバニスト(外で遊ぶの大好き人)の筆者は、花シリーズのレポートをお届けしていましたが、今回はサボテンの花です。それもダイソーで購入した極めてフツーの球形のサボテン。多肉植物などを売っているコーナーで一個110円(税込)で購入したのが数年前。「サボテン・多肉植物用の土」も一緒に買って、他の多肉植物とともに鉢に無造作に寄せ植えしました。 液体肥料「ハイポネックス」を水でうすめて7~10日に1回ぐらい、他の花々とともに栄養を与えること数年。確かに持ち帰ってきた当初に比べると肥大化し、大きくなり、多肉植物も花を咲かせて、いい感じに育っていました。サボテンの花が咲く前日、旅先で偶然にも月下美人の花の開花を見ることが叶い、貴重なものを拝見したと喜んでいた所、翌朝今度は自宅のサボテンの白い花が開花しました。
意外にもサボテンの花の属性は、あの月下美人と同じ
月下美人もサボテン科エピフィルム属の多肉植物です。夕暮れから夜に香りの強い花を咲かせて、朝にはしぼんでしまう儚さがあります。ダイソーのサボテンの花も月下美人に決して負けてはいない見事な咲っぷりです。サボテンは砂漠など暖かい地域の原産で、雨が降る時期を待ちながら休眠に入り、厳しい暑さを凌ぎます。子孫繁栄のためサボテンが花を咲かせるのは雨が降る時期です。梅雨に入るこの時期に眠りから覚め、種を作るために花を咲かせるのだそうです。サボテンが砂漠などの過酷な環境で枯れずに生きることからサボテンの花の花言葉は、枯れない愛=永遠に続く愛。そして情熱、燃える心です。
ポルトガル人がもたらした石鹸からサボテン文化が発達
風水では、鋭くとがったトゲのある葉やトゲを持つ植物は、魔除け、邪気(鬼)払いの効果があるそうです。日本にサボテンが入ってきたのは16世紀後半ポルトガル人によってだとか。ポルトガル人はサボテンの樹液を石鹸がわりに使っていました。ポルトガル語のSabao=石鹸。このシャボンという読みが変じて日本ではサボテンと呼ばれるようになったとか。 ボールのように丸いモノ、柱のように生長するモノ、うちわのように平べったいタイプなど、種類によってさまざまな魅力のある観葉植物がサボテンです。姿かたちも楽しいですが、さらに花の咲くサボテンは愛おしいモノです。財津和夫さんが率いたチューリップの「サボテンの花」(ドラマ・ひとつ屋根の下の主題曲)のメロディを思い浮かべながら写真をお楽しみいただけると嬉しいです。
多田壮一