青春18きっぷ「改変」ネットで批判殺到も、「3日間用」登場はむしろ“朗報”だ!
ネットで賛否両論
JRが誇るロングセラー商品の「青春18きっぷ」がこの冬にリニューアルされることが発表された。このきっぷは、若者に限らずだれでも、JRの普通列車に丸1日乗り放題が2410円からかなう、お得で自由度の高いきっぷである。 【画像】「すげぇぇ!」 これが「34年前の越谷レイクタウン」です! 画像で見る 愛好者が多いだけに、このリニューアルへの反響は大きく、ネット記事には賛否両論のコメントが殺到している。変更点は次のとおりだ。 ・自動改札機が利用可能へ ・複数人での利用は不可へ ・連日利用のみ可能へ ・5日間用に加え、3日間用が登場 これまで、青春18きっぷは1日の使い始めにきっぷに日付のスタンプを押してもらい、その後の出入りは窓口で駅員に確認してもらうシステムだった。 大きな駅では、無人の改札口もあるため有人の改札口を探す必要があり、駅員に対応してもらうために順番待ちをするなど、時間と手間がかかっていた。自動改札機導入でだいぶ便利になるし、心理的な負担も減る。 ただそれにより、複数人で 「5日分を分け合う」 といったことができなくなった。 「連日利用のみ」 になったことも使い勝手を悪くさせるといわれている。 それも理解できるのだが、3日間用の登場は“朗報”ではないか。人によっては5日分を持て余してしまうこともあったからだ。
3日間用の魅力
青春18きっぷは、利用時期が春、夏、冬と、学校が休みの時期に設定されてきた。この冬に利用できる期間は2024年12月10日から2025年1月10日までの1か月間である。 社会人になると、なかなか5日間の休みはなかなか取れなくなる。学生も休みの時期といえど、さまざまな予定が入り、連続した日程を確保しづらいものである。 青春18きっぷの旅に憧れていても、5日間というハードルの高さから諦めてしまっていた人もいるだろう。 料金は、5日間用は1万2050円で1日あたり2410円になる。3日間用は1万円で1日あたり3333円だ。3日間用は1日あたりでは 「割高」(38%増) になるものの、1万円ジャストとなればハードルも下がるものだ。 人によっては1泊旅行に使えるように2日間用の方がよかったと思った人もいるかもしれない。しかし3日間用であることで、毎日移動し、 「青春18きっぷの旅らしさ」 が保てるのではないだろうか。 3日間のプランを考えるうえで大前提になるのは、1日あたり3333円以上の移動をすること。日程が短い分、多少はハードな日程も可能になる。しかし無理しすぎてはいけない。1日だけでも移動距離を短めにするべきだし、観光の時間を多少なりとも確保したい。