多部未華子、好きな作品の“続編”に参加で「うれしいというよりは緊張が勝った」<インサイド・ヘッド2>
俳優の大竹しのぶ、多部未華子が、8月1日に都内で開催された映画「インサイド・ヘッド2」初日舞台あいさつに登場。同じく日本版声優を務める横溝菜帆(ライリー役)、マヂカルラブリー・村上(ハズカシ役)、小清水亜美(ヨロコビ役)、小松由佳(ムカムカ役)、落合弘治(ビビリ役)、浦山迅(イカリ役)、花澤香菜(イイナー役)と共に、公開を迎えた感想などを語った。 【写真】多部未華子が「なるべく愛くるしくチャーミングに見えるキャラクターに…」という思いでアフレコした“シンパイ”ほか新キャラたち ■「アナ雪2」超えの大ヒットを記録 同作は、頭の中の感情たちの世界を舞台に“カナシミは、必要なのか?”という深いメッセージで世界中に感動の渦を巻き起こし、「第88回米国アカデミー賞」で長編アニメーション賞を受賞した「インサイド・ヘッド」(ディズニープラスで配信中)の続編。日本に先駆けて6月14日から全米をはじめ世界各国で公開されると、これまでNo.1だった「アナと雪の女王2」を追い越し、アニメーション映画史上世界No.1の世界興行収入となるなど、大ヒットを記録している。前作で小学生だった明るく元気な女の子ライリーが高校入学を控えたティーンエージャーに成長。これまでの「ヨロコビ」や「カナシミ」などに加え、「シンパイ」「ハズカシ」「イイナー」「ダリィ」といった大人の感情たちが新たに登場し、思春期ならではの悩みや葛藤が描かれる。 前作に続いてカナシミ役を務める大竹は「『2がある』って言われて、(前作の公開は)2年前だったかなって思ったら9年もたってた(笑)。そのぐらいあっという間の9年でした。カナシミのキャラクターが私の中に残っていたのでアフレコもすぐできました」と振り返り、「悲しいって言っているわりには太っているし、憎めないキャラクターなので大好きです」と、演じるキャラクターへの愛着を明かした。 また、既に映画を見た人からの共感の声が多数SNSなどに上がっていることを受け、シンパイの声を務める多部は「アフレコ中はいっぱいいっぱいで冷静に見られなかったんですけど、出来上がった作品を見て本当にまるで自分が経験してきたかのようなお話」と共感を示し、「(自分は)大人になりましたけど、それでもライリーのようにいろんな感情を持って生きているなって。本当に自分のことを見ているかのような映画に出来上がっているので、一人一人、皆さんの心にバシバシ届くのではないかなと思っています」と力強くアピールした。 ■大竹、お気に入りは「言えないんですけどラストシーン」 そんな多部は今作からの参加となるが、前作も劇場で見ていたそうで「とても好きな作品でしたし、まさか続編があるんだ!しかも感情が増えるんだ!『シンパイ』ができるんだ!ということで、とてもうれしいというよりは緊張が勝って。本当にあらゆる感情のチームワークを引っかき回すキャラクターなので、一見『ん?』って思われるかもしれないんですけど、なるべく愛くるしくチャーミングに見えるキャラクターになったらいいなという思いでアフレコしました」と、好きな作品に新しく参加するからこそ緊張したことを明かしつつ、演じる上で意識したことも伝えた。 そして、今作のお気に入りポイントについて聞かれた大竹は「全部見どころなんです」と苦笑しつつ、「4年半という長い年月をかけて作ったのですが、監督さんとか、プロデューサーさんと会ったとき、すごく彼らが誇らしげで、幸福そうに『この映画は素晴らしいよね』って言っている姿が忘れられない。でも、やっぱりラストのシーンが言えないんですけど、大好きです(笑)」とネタバレに留意しつつ、ラストシーンをオススメすると、多部や他のキャストからもラストシーンを推す声が上がっていた。 映画「インサイド・ヘッド2」は全国公開中。 ◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)