【魅惑のランボルギーニ】初代ガヤルドのハンドルを握る アウディ製V10を搭載した初のランボルギーニ「ガヤルド5.0」に試乗&レポート!
ボローニャイエローのガヤルドは魅力的だ
一方、テスト車両には当時としては先進的だったE-Gearシステムが搭載されているが、今となっては時代遅れのように思える。細長いプラスチック製のシフトパドルは頼りなく感じられ、ステアリングコラムに取り付けられたコントロール装置としてはあまりにも小さすぎる。さらに、オートマチックマニュアルトランスミッションならではの、お粗末なほど遅い変速だ。ギアチェンジの瞬間は永遠にも感じられ、パワーの伝達と遮断はマニュアルトランスミッションのように唐突だが、予測不可能だ。客観的に見れば、これらはすべてマニュアルトランスミッションと同じだが、ドライバーは車と対話し、意識的にクラッチを切り、シフトチェンジを行う。こうすることで、首の筋肉は、身体の神経接続を通じて、いつ緊張が必要になるかを認識する。E-Gearには、この相互作用が欠けている。
しかし、だからといって決してこの車の魅力が減るわけではない。少なくとも、ローマ北部郊外の道路沿いで見かけた通行人の反応を見る限りは・・・。特に若い人たちは、黄色に塗られたウェッジのサウンドと外観に完全に魅了されているようだ。小学生の集団が、叫び声を上げながら声援を送って、市街地を数百メートルにわたって我々の後を追いかけてきた。80年代に車好きの子供だった私にとって、このような体験を再び味わえるのは素晴らしいことだ。なぜなら、自宅では次世代の子供たちがこのような熱狂を見せることは滅多にないからだ。 郊外の小さな田舎道に到着すると、「ガヤルド」をそれなりに運転することができる。ただし、猛烈な加速を楽しむなら、下の3つのギアしか必要ない。もちろん、地元の交通警察と知り合いになりたいとひそかに思っているのでなければ・・・だが。10気筒エンジンを喜ばせたいのであれば、エンジンをふかす必要がある。
5,000回転以下では、トルクが乗ってこない。最大出力の500馬力を発揮するのは7,800回転に達したときである。サスペンションに関しては、このベテランの雄牛はかなり頑固な印象を与える。しかし、それはこの地域の道路が基本的に、時折現れるアスファルトの切れ端でつながっている穴ぼこの連続だからかもしれない。 そして、我々はヴァレルンガアウトドロームの正面広場に戻った。そこで、「ガヤルド#106」でレースコースに入れないことを知った時に少し落胆した(苛立った)。しかし、同時に、時代の目撃者をドライブできたことに感謝の気持ちでいっぱいになった。
結論
ランボルギーニの最も古い「ガヤルド」の逸品を博物館に展示したままにせず、定期的にイベントに持ち出すことに感謝したい。このような車は運転されるべきであり、実際に運転されることを望んでいる。
Alexander Bernt