『心はロンリー』40年経っても変わらない“自分たちが面白いものを” 三宅恵介氏が込めた思い「テレビもまだまだ」
フジ局内外の協力があって実現
今作はフジテレビ開局65周年と、さんまのデビュー50周年も記念したものとなっており、さんまがこれまで番組でやってきたキャラクターやギャグなどが次々に登場。『ひょうきん族』『笑っていいとも!』『明石家サンタ』、さらには他局から『さんまのからくりTV』(TBS)のネタもお目見えし、グループのニッポン放送では『ナインティナインのオールナイトニッポン』の生放送で撮影を行った。 このように、局内外の協力があって実現したこともあり、「番組を見てくれた人がハッピーになってほしいというのはもちろんだけど、テレビをやってみたいと思ってくれる人がいたらいいなと思ってるんです。テレビもまだまだ、やればできるんだぞというのが伝われば」と願っている。
■さんまがトップランナーで走り続ける理由 今作で『FINAL』と謳っている中、さんまは事前番組で「『FINAL+1.0』でも『シン・心はロンリー』でもいい」と、さらなる続編への意欲を公言していたが、三宅氏は「やれればいいけど、みんな年だしね。でも、『心はロンリー』みたいな番組で、世の中に対して“このヤロー”と思ってることを笑いにできればいいなと思います」という姿勢。 75歳の今も現場に立ち続けるが、フジテレビでは『ミュージックフェア』の石田弘エグゼクティブプロデューサーが80歳でまだまだ現役だ。 「この間石田さんとお会いして、“俺は『ミュージックフェア』の60周年やってるぞ。お前も何かやってるらしいな”と言われたので、“石田さんがいるからやらせていただけるので、まだまだ元気にやってくださいよ”と言いました。石田さんは(三宅氏の上司だった)横澤さんとは仲悪かったけど(笑)、俺はバンドやってたから気が合って、昔からいろんなお店に連れて行ってもらったり、お世話になってたんですよ。そういう先輩が今もやっているのは、ありがたいですね」 “お笑いBIG3”の中で、タモリとビートたけしがレギュラー番組を徐々に減らしていく一方、2人より年代が下のさんまは、テレビ界のトップランナーとして走り続けている。「なんであんなに元気かっていうと、一人暮らしで話す人がいないから(笑)。スタジオが癒やしの場だから帰りたくないんだと思います」というだけに、その現場にはまだ三宅氏の存在が必要なようだ。