バナナが好きな人は「鬱になりにくい」「毎日食べると太る」...は本当? 知られざるバナナのメリット&デメリットを米栄養士が解説
バナナを食べることの潜在的副作用
①血糖値の急激な上昇 バナナには、体に不可欠な炭水化物が含まれている。だが一方で、血糖値を管理している人や糖尿病の人は、バナナを食べるとその炭水化物の値(平均的サイズのバナナで27g)が原因で血糖値の急上昇を起こす可能性がある。 ②頭痛 熟したバナナには高レベルのチラミンが含まれており、頭痛の引き金になる可能性があるとアンダーソン=ハインズは言う。偏頭痛に悩む人は、茶色い斑点が出たバナナを避けた方がいい。 ③腎臓に問題のある人は医師に相談を 医療目的でカリウム摂取を管理しなければならない、例えば腎臓病などの人は、バナナを食べるのを制限して、医師に相談した方がいいと、ダンドレア=ルサートはアドバイスする。 ④吐き気 カリウムは必須栄養素だが、摂り過ぎると高カリウム血という危険な病気になりかねない。高カリウム血の症状には、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐などがある。 ⑤倦怠感 バナナに含まれるカリウムとマグネシウムはリラックス効果を促進することで知られている。マグネシウムとトリプトファンは就寝前に摂るのが望ましいが、1日のそれ以外の不都合な時間にも眠気を起こす可能性がある。
結論
アレルギーや過敏症、不耐性がない限り、一般的にバナナは食べても安全だ。 繊維質が含まれているお陰で、消化の健康にメリットがあり、体重のコントロールにも役立つ。カリウムやマグネシウム、ビタミンBが豊富で、健康的な血圧や心臓血管の健康にも役立つ可能性がある。また、気分を上げる化学物質セロトニン生成を助けることもわかっている。ワークアウト前後の優秀なスナックにもなる。 総合的には、管理栄養士は1日1本のバナナを、他の植物由来の多様な食品とともに食べ、栄養価の高いフルーツや野菜の量を増やすことを勧めている。 ※この記事はPreventionからの翻訳をもとに、日本版『ハーパーズ バザー』が編集して掲載しています。データや研究結果、医師の発言はすべてオリジナル記事によるものです。
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