東京五輪代表の兒玉芽生、出場2種目で決勝逃すも現状の全力尽くす「世界陸上を目指せるところまで一つ一つ」【陸上日本選手権】
◆陸上 日本選手権(29日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム) 女子200メートル予選に出場した兒玉芽生(ミズノ)=大分県臼杵市出身=は組6位となる24秒76にとどまり、決勝進出はならなかった。 ■ピンクのユニフォームで快走するドルーリー朱瑛里【写真】 同100メートル準決勝で敗退してから中1日。決意を込めて挑んだ200メートルだったが、両種目で悔しい結果に終わった。「中途半端な日本選手権にはしたくなかった。この結果は残念という悔しさがすごく大きいが、この経験を生かせるかどうかは自分次第と思っている」と話した。 日本選手権では過去に100メートルで2度、200メートルで3度日本一に輝く、2021年東京五輪ではリレー代表にも選出された。今季は腰痛などに悩まされており、本来の力を発揮することができずに苦しんでいる。昨季も負傷の影響でもがく時期が長かった。「パリ五輪は全くもう夢みたいになっちゃって、目標ではなくなっていた」と悔やむ。 それでも、上を目指す思いが絶えることはない。支えてくれる周囲のためにも、自分のためにも歩みを止めるつもりはない。「夏以降のシーズンでしっかり頑張りたい。口で言うのは簡単ですけど、こつこつ自己ベストを更新しながら、来年の東京世界陸上を目指せるところまで一つ一つやっていく」。再び本来の「居場所」に戻るべく、諦めずに駆け続けていく決意だ。
西日本新聞社