雛形あきこの意外な愛車歴に迫る! 日産フーガなどを経た現在の愛車とは
ミニを選んだきっかけ
ここで、雛形さんのクルマ選びに変化が生じる。というのも、娘さんが運転をする年齢になったからだ。 「娘にも運転させてあげたいな、似合うクルマはなにかな、と、思っていたときに、2017年だったと思うんですけれど、J-WAVEの『BMW Tokyo DRIVING DAYS』という番組で、『ミニ』に乗せていただいたんです。生まれてはじめてのミニで、あまり注目していなかったけれど、外観もインテリアもすごくカラーバリエーションが豊富で、自分の好みにカスタマイズできるのがすごくいいなと思いました。ベンツやフーガも少しカスタムしていましたけれど、そういうのが好きなんでしょうね」 こうして、雛形さんはミニ・クラブマンに乗るようになる。写真の個体は、雛形さんの愛車そのものだ。 「3ドアも5ドアも、オープンまで全部見ましたけれど、クラブマンの形がかわいいなぁと思ったんです。四角いけれど丸い感じで、これなら娘が乗ってもお洒落かな、と。観音開きの後ろの扉とか、使い勝手がよさそうなのも決め手でした。色はバーガンディがきれいだなと思って、だったら内装もバーガンディでコーディネイトしようということになり、スピーカーはちょっといいやつにしようとか、自分が楽しめるような空間に仕立てられるところがミニはすごくよかったです。もう2回車検を通して7年目ですが、すごく気に入っています。コンパクトだけれどハンドルの手応えがしっかりしているし、エンジンのフィーリングが力強くて好きです」 ミニ・クラブマンとの蜜月はもうしばらく続きそうではあるけれど、他に気になるクルマはあるのだろうか? 訊くと、雛形さんは小さく頷いて、「実は、(トヨタ)『オリジン』を熱心に探していた時期があります」と、明かした。 オリジン! このクルマは、トヨタの国内自動車生産累計1億台達成の記念事業のひとつとして企画され、2000年に発表されたモデル。初代「クラウン」をモチーフにしたレトロデザインのセダンで、同社の「プログレ」をベースに開発された。 観音開きのドアや湾曲したリヤウインドウが旧き佳き時代を連想させ、ウッドとレザーで丹念に仕立てた内装にも味わいがあった。エンジンは最高出力215psを発生した3.0リッター直列6気筒エンジン、当時の新車価格は700万円。ただし1000台の限定生産車だったことから、なかなか中古車市場に流通しない。 「黒いオリジンがよかったんですけれど、特に黒がなかなか出てこなくて……。何台か見に行って、さすがにカーナビが古くて使いにくそうだけど、やっぱりオリジナルのままがいいかなぁとか、そこまで真剣に考えたこともありました。けれど、今はちょっと諦めムードです。で、最近は、内装がベージュのクルマに乗ってみたいなぁ、と、考えています。シートだけがベージュというのではなく、ダッシュボードまでベージュでトータルコーディネイトしているクルマに憧れて、主人と調べている最中です」 なるほど、ベントレーやロールス・ロイスならそういう仕様がオーダーできるし、レンジローバーにもベージュ内装があった。それほど多くはないけれど選択肢はあるし、実はこうして探しているときが一番楽しかったりする。 雛形あきこさんのクルマ趣味の旅は、まだまだ続きそうだ。
【プロフィール】雛形あきこ(ひながたあきこ)
1978年1月27日生まれ、東京都出身。14歳から芸能活動をスタート。グラビアアイドルとしても人気を博す。ドラマ、バラエティ、映画、舞台、CMなどで幅広く活躍中。 文・サトータケシ 写真・安井宏充(Weekend.) ヘア&メイク・冨沢ノボル スタイリング・間山雄紀(M0) 編集・稲垣邦康(GQ)