パリ五輪で問題視された”性差別的”発言「女って化粧して」 ベテラン解説者が降板に「一体、いつになったら学ぶの?」【パリ五輪事件簿】
様々な話題が取りざたされたパリ五輪では、選手たちの活躍を伝える解説者の”不規則発言”も注目された。 【画像】エアコンなしの質素なデザイン? パリ五輪選手村の全容をチェック 競泳女子400メートルリレーでオーストラリア代表チームが金メダルを獲得した後に注目の発言があった。 スポーツ専門局『Eurosport』のベテラン解説者であるボブ・バラード氏が、オーストラリア代表の4人が金メダルを獲得して会場を去ったあと、「女性たちはちょうど終わったところだ。女って化粧してウロウロしてるもんだ」と、発言したという。 この発言で、バラード氏と並んで解説を務めていたリジー・シモンズ氏も「言語道断」と評し、SNS上でも大きな反感を買った。結局、この発言が元でバラード氏は解説から外された。 五輪期間中にはほかにも女子ダブルスのイタリア・フランス戦の中継を担当していたフランスRMCラジオの解説者が「左の選手(イタリア代表・サラ・エラニ)は皿洗い、料理、掃除を全部やる大将」と発言。この発言は解説者が家事を全部やることと想定しているとして問題視された。 その後、フランス女性記者協会など2つの団体から「性差別的で女性軽視発言は国際社会で許される問題ではない」と声明文まで出される事態となった。 女性アスリートの活躍も多く伝えられた五輪の場において繰り返された何とも残念な性差別的発言。SNS上ではバラード氏の動画はすぐに拡散され、「この人たちは一体いつになったら学ぶのだろう?」「なぜ彼らには訓練が与えられないのか?」と呆れた様子で投稿するユーザーもいた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]