折坂悠太、新作のタイトル『呪文』に込めた意味は? “信じること”や“気分”の大切さ
折坂悠太が、6月26日にリリースしたニューアルバム『呪文』について語った。 折坂が登場したのは、J-WAVEの番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー、あらゆるものの本質に迫る「MORNING INSIGHT」。オンエアは6月26日(水)。 折坂はこの日、ニューアルバム『呪文』をリリースした。
健康を心がけて生活…布団の上で進化の体操!?
別所は「久しぶり」とスタジオに折坂を迎え入れた。 別所:この番組は2021年ぶりですが、最近はどんな風に朝時間をお過ごしですか? 折坂:最近、けっこう心身ともに健康に気を遣っていまして、ストレッチから始まりますね。 別所:どんなストレッチ? 折坂:布団の上で進化の体操っていうのをやっていまして(笑)。人に奇妙がられるのであんまり家族の前でもそんなに見せないんですけど。イモムシみたいな動きから始めて、だんだんトカゲみたいに陸上に上がっていって、だんだん四つ足歩行になり、サルになって人間になるっていう。 別所:だから進化なんだ。時間がかかりそうなストレッチですね(笑)。 折坂:わりとそれをクイックにしています。 別所:ストレッチって大事ですからね。グッと伸びをするって。
ちょっと怖い感じもあると思うけど…
折坂は6月26日にコロナ禍で制作をした前作『心理』から2年8カ月ぶり、自身4枚目のニューアルバム『呪文』をリリースした。 別所:前作からどんな気持ちの変化がありましたか? 折坂:『心理』はコロナ禍で作ったアルバムだったので、そのときの息詰まった感じとか思うようにいかないモヤモヤみたいなものも含めて、そのときの気分を代弁した作品だったと思います。 別所:そこからの時間が積み重なって『呪文』へと繋がるわけですけど、このタイトルにはどんな思いが込められていますか。 折坂:(響きが)ちょっと怖い感じもあると思うんですけど、私の中では、たとえば緊張したときに手のひらに「人」「人」「人」って書いて飲み込んだりとか、自分の気に入ったものを身に付けて気分を上げたりとか、そういう“これさえあればうまくいく”というものを信じることが大事だなと、最近思っていて。このアルバムの曲たちが聴く人にとって、そんな風になってくれたらいいなという気持ちがありますね。それを唱えると自分をフラットに戻れたりとか、自分にとっていいことが起こったりとか、そういう気分が大事だなと思ってこのタイトルを付けました。 折坂は昨年6月に音楽業10周年を迎えた。 別所:あらためて10年を振り返ってどんな心境ですか。 折坂:始めたときは、ありのままの自分を見てもらってそれでダメだったら出直そうという気持ちがあったんですけど、いろいろ経て、いろいろ悩んだりもしたんですけど、またそういうほうに戻ってきたっていうか。このアルバムは特にそういう気持ちがあって、自分の名前をタイトルにしてもいいくらいのアルバムになったので、そういうまた1から始まるっていうことはあると思います。 別所:1から始まるって言っても、最初の1とは違いますからね。10年という積み重ねがあった上で、原点回帰しながらもう1回、はじめの1歩をやるっていう。 折坂:自分の起点に戻ってくるみたいなことはあると思います。