甲子園ボウルをかけた戦いの前に、改めて早稲田―関大を振り返る 小林亮生主将「ファンダメンタルでも負けていない」
早稲田大・小林亮生主将の話
「オールユニット、チームとしての成長を感じました。自分たちのやってきたことを出せば勝てるとみんなに言ってきました。用意してきたプレーも機能しましたし、相手のメンツが変わっても対応できました。八木は調子にムラのある選手だとは思っていませんし、今日もやってくれるだろうと信じていました。最初のタッチダウンは安藤がエンドゾーンまで持っていきましたが、このプレーも安藤の力だけではなくオフェンスチームの総合力だと思います。この試合では強いオフェンスを見せることができました。うちはディフェンスのチームと言われているが、試合では点を取ることが大事です。チームの意識は、リーグ戦で法政大学さんに負けた後から変わってきました。どんな展開になっても気持ちを変えない、ということをチームで実践できるようになってきました。次の相手(立命館大)には、関大さんの気持ちも背負って頑張っていきたいです」
関西大・須田啓太主将の話
「ここで終わるつもりじゃなかったので、悔しいという気持ちが一番かなと思います。キックが外れて、残り1分5秒で、全然自分たちならできるっていう状況で。誰一人信じて疑っていなかったと思うので、最後そういうのを持っていけなかったっていうのは本当に僕の責任だなと思います。早稲田さんはしっかりスカウティングしていて、イメージと違うことはなかったですね。序盤から点差が離されましたけど、OLも頑張っていましたし、レシーバーも頑張っていたんで、僕がしっかりちゃんと自分のプレーを取り戻すだけだと思いながら、冷静にと自分を言い聞かせてやっていました。チームは、点差が離されてもオフェンスが掲げているスローガンである『ビリーブ』をすごく体現できていたかなと思います。シーズンが深まるごとに4回生で話す回数が増えたりとか、練習も止めて、これで大丈夫かっていう話を僕が言わなくてもやるような雰囲気ができて、いろんな話を詰めることができたので、それがチームの成長かなと思います」
石本登志男